« タイムラグ | トップページ | 日本100名城スタンプラリー86 »

2011年4月18日 (月)

キャンディ・キャンディ考察

 キャンディキャンディは少女漫画の老舗,なかよしに連載されていた作品です.テレビアニメにもなり当時大人気となりました.連載&放映されていたのが私が小学校の頃で,クラスの女子たちが騒いでいたんですが,その陰で自分も見ていました(笑).

 子供のころ見てももちろん面白く感動的だったんですが,大人になって見返すと当時は気付かなかった様々な点が見えてきて新たな発見があります.震災の影響で出歩く機会が激減したため,久しぶりに引っ張り出して全巻一気に読みました.

20110415081317  あまりにも有名な作品なので,ご存知の方も多いとは思いますが,この作品,原作は水木杏子さん・作画いがらしゆみこさんで,舞台は20世紀初頭のアメリカ(一部イギリス)です.田舎の孤児院で育ったキャンディがさまざまな試練に見舞われながらも,周囲の人たちに支えられながら自分の道を見つけていくというお話です.内容的にはあしながおじさん君の名はをブレンドしたような感じです.

 で,このキャンディ,とにかく男にもてます.作品にメインで登場する若い男性キャラは全員キャンディの虜になります.初期から登場したアンソニーステアアーチ―アルバートさんはもちろん,途中登場の超重要キャラのテリィや最初はキャンディを苛めまくっていたニールまでもがキャンディに恋焦がれるんです.その一方で,同性にははっきりいって人気がありません.老人や子供はともかくとして,同年代の女友達といえるのは幼馴染のアニーとロンドンの聖ポール学院で知り合ったパティくらいなものです.その他は,イライザは別格としても(敵役だからな 笑),アニーとパティ以外の学院の同級生や看護学校の仲間には親しかった人物はいません(看護学校時代のルームメイト,フラニーにいたってははっきりと「あなたなんか嫌い」と言われています).シカゴの病院に就職した後も,休日というとステアやアーチ―たちとつるんでいて,病院の同僚看護婦らと遊んでいる様子は全くありませんでしたから,やっぱりここでも友達はおらず,職場では浮いた存在だったと思われます.

 まとめるとキャンディは常に複数のボーイフレンドに囲まれているものの,同性には人気がない人物ということになります.

Sakura814_013  一方,その行動もかなり強烈で,夜に男子寮に忍び込む,抜け出して町に行くなど規則破りは当たり前,さらにはテリィの公演を見たいがために病院の夜勤をすっぽかすという,そりゃ懲戒免職じゃないのかという行動も平気です(一応本人は反省したそぶりは見せますが).また記憶をなくしたアルバートさんと一緒に住んでいて(これって同棲?),後に病院にばれて職を失うことになります.また,自分にとっての本命(アンソニー,後にテリィ)以外の男は,(おそらく無意識に)他の人物に押し付けるというかなり身勝手な行動もとります(アーチーはアニーに,ステアはパティに).

 キャンディというと明るいキャラのイメージがありますが,実は彼女が明るいのは自分が嬉しい時だけで,自分が悲しいときは結構落ち込みが激しく,かなりのさびしがり屋です.そんなときに甘える対象はいつもアルバートさんで,テリィと別れた後には,「ひとりはいや,アルバートさんに会いたい」なんて言ってました(アルバートさんはいつもキャンディにとってスペアの存在です 笑).

 そしてキャンディに惚れた男たちには厳しい人生が待っています.落馬して亡くなったアンソニー,戦死したステアは悲劇的ですし,テリィは自暴自棄になって人生を踏み外しそうになりました(もっとも,立ち直るきっかけを与えたのもキャンディでしたが).ニールについても,自業自得とはいえますが,公式の場で大恥をかかされています.まさに魔性の女キャンディといった感じです(笑).

 で,もしも自分の周辺にキャンディがいたらどうなるんでしょう.うーん,やっぱり惚れちゃいそう,と思うのでした.思うにキャンディには強い自立心と他者への依存心が絶妙なバランスで同居しており,男はそのあたりにコロッと参ってしまうのかもしれません(笑).

 先日,ウチのKとキャンディキャンディに登場する男性キャラのうち自分に似合っているキャラは誰だろうと話をしていて,「自分はアンソニーだ」といったら思いっきり引かれました(爆).

 注: キャンディキャンディは現在,著作権問題から漫画・アニメとも封印された状態に置かれています.ファンとしては残念な話です.

|

« タイムラグ | トップページ | 日本100名城スタンプラリー86 »

コメント

こんばんは! なんども笑ってしまいましたよ~。

私もキャンディ・キャンディの大ファンでした。
アニメの主題歌を歌っている幼い頃のカセットテープがあります。
漫画本は子供の頃は高価で買えなかったので、大人になってからまとめてオトナ買いしました。

指摘されてみると、すごい女の子ですよね。
同姓に嫌われる事によって少女読者の同情を得、異性に好かれる事で憧れを得るよう意図されていたのかもしれません。
実際にキャンディがいたら、私もオトモダチになれるかは疑問です。

でも小さい頃は、キャンディのようになりたいと 思っていたなぁ・・。

投稿: パンダ子 | 2011年4月18日 (月) 23:38

「強い自立心と他者への依存心が絶妙なバランスで共存」こりゃ、いけませんね~。
これがレディスコミック連載だったら、ドロドロの悪女でしょう?
精神科もいけそうなビザ皇帝様こんばんは。
私はウルトラマンAを見ていたので、歌しかわかりませんが、弟達が観ていました。
冷静に見ると母親にはならない方がいいような娘ですよね。勝手すぎますもの。

投稿: おねむり快男児!! | 2011年4月19日 (火) 01:43

パンダ子さん

こんばんは,コメントありがとうございます.
やっぱりキャンディ・キャンディは不朽の名作ですね.今回改めて読んで,もう涙がチョチョ切れました.
この作品,連載の途中からアニメ放送が始まって,ちょうど漫画の最終回とアニメの最終回がほぼ重なったんですよね.なので最終回付近が両者で微妙に違っていました(自分的には漫画版の方が好きです).

女の人にとってのキャンディは,やっぱりちょっとひいてしまうキャラなんでしょうね(笑).男にとってはひどい目にあわされても惚れそうなキャラですが.

投稿: ビザ皇帝 | 2011年4月19日 (火) 21:34

おねむり快男児!!さん

こんばんは,いつもありがとうございます.

キャンディは魔性の女なので,将来は必ずや昼ドラや火曜サスペンス劇場のような展開が待っているに違いありません(笑).

>母親にはならない方がいいような娘

その通りなんですが,なにせ大金持ちのアードレー家の養女なので,育児はすべて家政婦に任せるという手もありです(爆).

投稿: ビザ皇帝 | 2011年4月19日 (火) 22:10

Σ( ̄□ ̄;)確かに!大人の目で冷静に分析されると確かにキャンディは、魔性の女ですね!すごいですビザ皇帝様の分析!(笑)フランスでもアニメが放映されていたらしく、男女ともに、同年代のフランス人の友人たちもキャンディキャンディをよく知っていました。ビザ様の分析を伝えて、彼らの意見も聞いてみたいなぁ〜お国ちがえばきっと感じ方も違うんでしょうねぇ〜(苦笑)

投稿: おねえさま | 2011年4月21日 (木) 07:34

おねえさま

こんばんは,コメントありがとうございます.
大人視点で見たキャンディは,やっぱりかなり強烈ですよね.
今回一番思ったのは,自分がアルバートさんと一緒に住み始めたと手紙でテリィに知らせたところです.いくらテリィ自身もアルバートさんを敬愛しているとはいえ,恋人に対する仕打ちとは思えません.まあ,「アルバートさんじゃなかったら許さないところだ」なんてのんきに言ってるテリィもテリィですが.それともアルバートさんってそんなに安全パイと思われているのか…

この作品,フランスやイタリアでも人気があったようですね.確かにヨーロッパ人的にはどう感じるか興味があります.

投稿: ビザ皇帝 | 2011年4月21日 (木) 20:08

年頃の女の子の読者はキャンディと自分の姿を重ねてしまうのかもしれません・・・
あたいもそうでした(^^;
まわりの男子からモテモテ、大金持ちに養女にされてもうおいしいところ取りですよ。

がが、こんな女がまわりにいたら絶対許さん!!仕事かわってくれだと??
その理由が元カレが劇にでるので見たい
からだと?ザケんじゃねーよっ!
看護師の仕事なめんなよ!って
思いますです・・・
同性に人気なし女ナンバーワンですね!

・・・・ああ、純粋な
気持ちで読んでいたあのころが
懐かしゅうございまする・・・(^-^;

投稿: ふみぞ | 2011年4月24日 (日) 18:55

ふみぞさん

や,やはり…
キャンディは同性には,ざけんなよキャラなんですね.
たしかに,劇を見るために夜勤を代わってもらう件にしても,キャンディの日頃の行いが良ければ,誰かは代わってくれたような気がするわけで,誰も代わってくれないのは,結局キャンディの行いのせいなのでしょう.
男性看護師が多数存在する現在なら,代わってくれる人(ほとんどはキャンディにぞっこんの男性看護師でしょうが)はたくさんいそうです(生まれる時代が早すぎたんでしょうか 笑).

とはいえ,こんなところにツッコミを入れる私たち,そんな時代になったんですね~(爆).

投稿: ビザ皇帝 | 2011年4月25日 (月) 22:27

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184391/51398829

この記事へのトラックバック一覧です: キャンディ・キャンディ考察:

« タイムラグ | トップページ | 日本100名城スタンプラリー86 »