金子みすずさん
最近,というか震災の後というべきか,ネット上で金子みすずさんの詩が話題になっています.こだまでしょうかという詩です.どうやら震災後に流れるようになったACジャパン(昔の公共広告機構)のCMで取り上げられたのがきっかけのようです.ツイッター上でも,この詩をパロったような詩をつぶやいている人も大勢いるようです.
金子みすずさんは明治三十六年(1903年)に山口県の日本海側,仙崎というところで生まれました(JR山陰本線の支線が走っています).地元の高等女学校を卒業後,数多くの詩を創作しましたが,私生活では苦労の連続で昭和5年にわずか26歳で自ら命を絶ってしまいました.彼女の詩も生前はそれほど知られていませんでしたが,1980年代に入ってから再評価されて現在に至っています.純粋に詩として鑑賞されるほか,多くの作曲家によって曲をつけられてもいます.
実はこの「こだまでしょうか」の詩に,中田喜直氏が作曲した合唱曲を,偶然にも去年私も参加している医師会合唱団の演奏会で取り上げました.その際の演奏が Youtube にあるのでアップしてみます.
みすずさんの素敵な詩と中田喜直氏の優しい音楽が非常にマッチしていると思います(曲のオリジナルは女声合唱なんですが,今回は混声でやってます).
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