イエローカード
来週からはいよいよ8月です.
例年私の8月は活動は控えめで,むしろ活発に動き始める秋に備えての充電期間というイメージがあるんですが,今年は違います.来週末いよいよ夏季休暇の南米ギアナ高地旅行が控えているからです.
(写真1) 写真の滝がギアナ高地でもっとも有名な,落差が1000メートル近いエンジェル・フォールです
ギアナ高地のあるベネズエラのカナイマ国立公園はいわゆるジャングル地帯です.雨季と乾季に分かれた熱帯性の気候です.そんな場所ですからいわゆる感染症の宝庫みたいなところでもあります.こういう地域で怖~い伝染病というと真っ先に浮かぶのがマラリアで,これはハマダラカによって媒介される原虫性の感染症です.そしてもうひとつこの辺で怖いのが世界的な医学者野口英世博士の研究で有名な黄熱です.これもまた蚊によって媒介される感染症で原因微生物はウイルスで,発症すると死亡するケースも多い病気です.この2つの感染症,どっちが怖いかというとどっちも怖いんですが,マラリアには抗マラリア薬といって病気になってからでも治療方法があるのに対して,ウイルス疾患である黄熱には特効薬がありません.そういう意味では黄熱の方が怖いともいえます.ただウイルス疾患である黄熱にはワクチンが存在し事前に予防することが可能です(逆にマラリアには効果的なワクチンがありません).
(写真2) これがイエローカードです.別に2枚もらったからといって入国停止になるわけじゃありません.
そんなわけで,世界的に黄熱が存在する国や地域では入国に当たって黄熱ワクチンの接種が義務付けられているところも多々あります.この黄熱ワクチンの国際接種証明書がイエローカードです(サッカーみたいですが 笑).来週出かけるベネズエラは接種義務国ではないんですが,接種が推奨されているため先週接種に行ってきました.
これは接種後10年間有効なので,これを機に西アフリカなどイエローカード義務の国々にいけたらいいななどと考えているのでした.
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コメント
ビザ皇帝様 こんばんは!
来週からですかー!夏季休暇楽しんできて下さいね~~!
黄熱病といえば野口英世さんですよね。未だ特効薬がないんですね。新型インフルエンザよりも昔からある病なのに…。
ビザ皇帝様、蚊に刺されないよう気をつけて下さいね!
投稿: まーうさ | 2010年7月31日 (土) 14:05
<まーうささん>
こんばんは.
例年だとピークを外した時期に夏休みを取るんですが,今年のような場所は個人で行くのがきついため,イベントが催行されやすいこの時期の休みになりました.
日本にいるとあまり意識をしませんが,世界的に見れば感染症は怖い存在なんですよね.
よく害虫といわれますが,ハエやゴキブリは汚いだけですが,蚊っていろんな病気を媒介するので本当にイヤな存在ですね.
蚊取り線香をたくさん持っていきます.
投稿: ビザ皇帝 | 2010年8月 1日 (日) 15:45
ビザ皇帝様こんばんは。
>蚊取り線香
腕時計型のべー○ですね?
CD-Rなどを送るのはも少し先にしまーす。
(送り先住所教えて頂いてから)
投稿: おねむり快男児!! | 2010年8月 1日 (日) 18:31
おねむり快男児!!さん
こんばんは、コメントありがとうございます。
蚊取り線香はやはり日本製に限るらしく、旅行社の案内でも国産品を推奨していました。
そうですね、CDーRは帰国後にお願いします。
(レポはいつになるんだ 泣)。
投稿: ビザ皇帝 | 2010年8月 3日 (火) 15:08
この季節の南米はどんな気候なのでしょう?
34度に上がった富山でも干からびそうな私には熱帯の暮らしが想像できません。。
でも、珍しい生きものがたくさんで感動も大きそうです。
蚊に負けず、楽しんで来て下さいね。
楽しい旅行記を期待しています。
投稿: パンダ子 | 2010年8月 5日 (木) 15:09
パンダ子さん
こんにちは。ベネズエラはほぼ赤道直下なのでいつも夏です。ただ雨季と乾期の別はあります。j今回は滝の見学が楽しみなので水量の多い雨季に出かけることになります。
どんなものが待ち受けているのか楽しみです。可能なら現地からのレポートをしますのでまた来てください。
投稿: ビザ皇帝 | 2010年8月 6日 (金) 08:20