別な視点
出張強化週間,昨日も講習会に出かけてきました.この日のテーマは治験です.
治験というのは,新薬の発売に先駆けてその効果を検証するために,実際に患者さんに投与する形で行われるものです.現在日本では原則として国内での治験を経ないで新薬が認可されることはありません.
しかしながら従来日本の治験は,時間やコストがかかって遅々として進まず,結果欧米ではとっくに認可されて幅広く使われているにもかかわらず,日本国内では使えない薬が存在するケースがしばしば見られました.
しかし,新薬が次々に開発されEBM(Evidence Based Medicine: 経験ではなく科学的根拠に基づく医療)がいわれるようになった21世紀に入ってから,これではマズイと日本でも治験の重要性が認識されるようになり,それまでは個々の医師が独自に行っていた治験を医療チームとして組織で行っていこうという流れになっています.結果,今では日本の治験もかなりスピードアップしてきています.
(写真1) 渡された資料から.厚労省&文科省の通知の日付にツボりました(自分だけか 笑).
そんな治験についての研修会でしたが,会場に入って参加者名簿を見た瞬間なんか違和感が… 「参加者の中で医師は自分だけじゃないか?」 見ると他はすべて薬剤師,臨床検査技師,普段から治験に携わる事務や看護師ばかりでした.どうなんだろうと思っていたんですが,予想通り… その講習内容は見事にコ・メディカル用のものでした.なかなか辛い講習でしたが,普段見ることのない部門の一面を知ることができたのは有意義だったかもと思いました.
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コメント
ビザ皇帝様 こんばんは!
あははは!リカちゃんに引っ掛かって、ぐったりした写真ですなぁ~!
あまり楽しくない会議だと、どこかに何か「ネタ」さがしちゃいますよね~!
この資料の日付も
『2並びにしちゃおう!』
みたいなノリがあったんじゃないか、とか考えちゃいますよね~。
「治験」、あまり聞かない言葉ですが、そういう事が行なわれていて今があるんですね。
投稿: まーうさ | 2010年3月18日 (木) 15:26
<まーうささん>
こんばんは.コメントありがとうございます.
退屈な,しかも本来自分が出る必要がない会議ほど泣きたくなるのはないですね
(今回の会議,どうやら職場の人選ミスっぽいです).
2並びについては厚労省&文科省にそんなお笑センスがあるとは思えないので,偶然だと思います.
治験は新しい治療にとってものすごく重要なものなので,そのスピードアップとコストダウンが重要です.
投稿: ビザ皇帝 | 2010年3月19日 (金) 09:16
あ!真面目な最後のシメにりかちゃんとの2ショが・・・!
こんばんは、先生。
治験という言葉があるのですね・・・!
薬って出されたまま飲んでしまいますが、
きちんと過程をふんで手元にやってくるんですね><
でもなんとなく場違いな会議はつまらないですよね…
私も始まった瞬間「帰りたいな~」と思ったりしています。
投稿: そう | 2010年3月20日 (土) 15:28
<そうちゃん>
こんにちは,コメントありがとうございます.
医療の進歩には欠かすことのできないのが治験です.私もかかわったことがありますが,昔はインフォームドコンセントはもちろん,膨大な書類との格闘などほとんど医師だけでやっていたので辛い思いでしかありません.
ただ最近はこの方面もチーム医療になってきているので,効率的な業務分担がなされるようになってきていますよ.
最後の写真は… ハジケすぎたのでしょう(笑).
投稿: ビザ皇帝 | 2010年3月21日 (日) 07:42