平城遷都1300年
今年2010年は平城遷都1300年の年です.710年(和銅三年)3月に藤原京から平城京に都が移り,784年に長岡京に遷都されるまで(一時的な中断はあるものの)この地が都だったわけです.
奈良県では平城遷都1300年記念事業として今年様々なイベントを予定しているようです.
で,近年こういったイベントではマスコットキャラが登場するのがパターンですが,この平城遷都1300年記念事業の公式マスコットがせんとくんです.
しかし,ひこにゃんに代表される近年のいわゆるゆるキャラとは違った容姿であることや,選考過程の不透明さ,費用が高いことなどから批判をよんで一時マスコミやネット上で騒がれていたことは周知のとおりです.この間に地元の民間有志がまんとくんを,地元僧侶の団体がなーむくんを独自に出すなどマスコット乱立の戦国時代を思わせる雰囲気になりました.
当初はちょっと気持ち悪いなどとさっぱり人気がなかったせんとくんですが,批判に対する判官びいきなのか,それともみんなが見慣れてきたためなのか徐々に人気が高まって,最近ではマスコミの論調も批判的な意見は影をひそめ,3つのキャラの着ぐるみがそろって他のイベントに参加したり,人気面でもせんとくんがまんとくんを圧倒する調査結果(Yahoo! ニュース)が出るなど今ではすっかりこのイベントのマスコットとして定着した感があります.現在協会にはせんとくんの出演依頼の要望が殺到しているんだそうです.
雨降って地固まるといったところなのかもしれませんが,そこで深読みのビザンチン皇帝の胸に沸いた疑惑が…
このせんとくん騒動って,実は仕組まれたものだったのでは….
いってみればプロレス団体の軍団抗争みたいなものではと思ったのです(タイガー・ジェット・シンが買い物中のアントニオ猪木を襲撃した件みたいな).考えてみれば奈良は京都と並ぶ古都ですが,数多くの歴史的遺産が現存する京都に比べるとどうしても地味な存在です.語られる際も「京都・奈良」と,必ず京都の後に呼ばれてしまいます(香港・マカオみたいなものでしょうか).
こんな時にもし当初から無難なゆるキャラのまんとくんみたいなのが登場したら,「なんだ,ひこにゃんの二番煎じか」みたいな言われ方をして,イマイチ盛り上がらないまま2010年を迎えたんじゃないかと思います.
ですから,そこであえてちょっと異質な(ひこにゃん的ではない)キャラを押し出すことによってマスコミや世間の注目を集め,さらには地元の団体が対抗するなど抗争を前面に出して盛り上げる,なんてことを誰かがプロデュースしていたんじゃないかと思うんです(当初は対抗していたのに,2010年が近づくと和解してみんなで盛り上げようとしているあたりが怪しいか).
う~ん,深読みのしすぎだとは思いますが,例の猪木とシンの例もあるし,案外20年後に真相が明らかになるのかもしれません(笑).
いずれにせよ平城遷都1300年の今年,私も奈良に行きたいなと思っているのでした.
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コメント
ビザ皇帝様 こんばんは!
そういえばあんなに不評だったせんと君がいつの間にか人気になってますよね~!
裏にはそういう動きがあったのかもしれませんねぇ(笑
ではひこにゃんに対抗して、ひこワンとかひこトラなどいかがでしょう?(却下だな)
投稿: まーうさ | 2010年1月 7日 (木) 14:07
<まーうささん>
こんばんは,あんなに不評のせんとくんが,注目されすぎて逆に人気者に…
今は関係者も絶対に口を割らないとは思いますが,20年後あたりに「実は…」となるんじゃないかと密かに期待しているのでした.
ひこワンにひこトラ,いいですね.
ついでにひこチューとかひこぴょんとかも登場してみんなそろって「ひこレンジャー」なんてのもいいかもしれませんね(爆).
投稿: ビザ皇帝 | 2010年1月 7日 (木) 17:32