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2009年10月13日 (火)

第49回日本寮歌祭

 昨日新宿で行われた第49回日本寮歌祭に参加してきました.

 音楽というともっぱらクラシック音楽,特に教会音楽を愛好している私ですが,深層心理には寮歌が潜んでいて何かの折に頭をもたげてきます.前の職場の同僚のご尊父が寮歌愛好家&大学寮の先輩という関係で,寮歌イベントにお誘いをいただくようになり,今回の参加となりました.

Nihonryoka_017 (写真) 白線帽を被った私

 日本寮歌祭は日本寮歌振興会の主催で昭和36年から開催されているもので,今年で49回目を迎えます.第40回までは日比谷公会堂などのホールで行われていましたが,41回からはより自由な宴会形式に代わったそうです.

 今回も北は札幌の北大予科から南は鹿児島の七高造士館,さらには外地の旅順,京城(現ソウル),台北など関係者600人余りが集まって盛大に行われました.

 21世紀の今の時代,旧制高校に在学された一番若い方々も90歳近くになっており,このイベントも来年50回をもって一応の終了が決まっているそうですが,何らかの形で受け継いでいきたいという話も出ていました.

 当時を懐かしむ方々の中には,旧制高校の少数精鋭主義が日本の近代化を推し進めたのだと力説されていた人もいました.一面の真実ではありますが,明治の日本がそのような少数精鋭主義・エリート主義を取ったのは,当時の日本に大衆広くに高い教育を施して国力を増大させていく余裕もお金もなかったからです.要するに一部の優秀な学生に徹底的な教育を施し、彼らを牽引車として国家の近代化を図る方法を取ったわけです.この方法は貧しい日本が短期間で近代化を成し遂げるには非常に有効な方法だったと思います.

 ただある程度近代化が成し遂げられると問題も表面化します.エリートは他者の批判を受け付けず独善的となり,結果不幸な歴史をもたらしたのは広く知られるところです.

 とはいえ,青春期に幅広い教養を身につけさせようとした旧制高校の理念は私も大いに賛同するところです.

 尚,今の高校も幅広い科目を勉強させますが,これは大学受験が目的であり,厳しい受験後に幅広い教育を行った旧制高校とは意味合いが異なります(戦前は高校の一学年の定員と帝国大学のそれはほぼ1対1で,要するに選ばなければどこかの大学には無試験で入れたそうです).

 そんな日本寮歌祭のひとコマ,鹿児島の七高造士館の寮歌です.

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コメント

ビザ皇帝様 こんばんは!

私も学生寮に住んでた事があります。
だけど寮歌っていうのはなかったですね~。
ご年配の方々のラインダンス、いや~元気元気!!
寮歌を歌って思いを1つに出来るなんてすばらしいですよね!
来年で一区切りはちょっと残念ですね。

高校の在り方、変わってきているんですね。
しかも今は高校も授業料無償化という事も考えられてるんですよね。
ゆとり教育とか、ここ数年でいろいろ変わって来ていて、いいのか悪いのか分からないです。

ビザ皇帝様、もしかしてその袴は・・・?!

投稿: まーうさ | 2009年10月13日 (火) 22:49

<まーうささん>
 こんばんは.
 新しい学生寮では寮歌がないところも多いでしょうね.
 こういったものを前時代の遺物と考える人もいますが,私はなんとなく惹かれます.

 動画に写っているお爺さんたち,80歳以上の方々ばかりですがみな驚くほど元気です.
まだまだ頑張っていただきたいです.

 袴… そうです.今年のひのパレで新調した袴です.

投稿: ビザ皇帝 | 2009年10月15日 (木) 00:17

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