« イスタンブール滞在記1 ~8月31日~ | トップページ | 帰国しました »

2009年9月 2日 (水)

イスタンブール滞在記2 ~9月1日~

 滞在2日目となりました.この日午前は街の旧市街を取り囲む大城壁を見に行きました.

 今に残るこの城壁は5世紀のテオドシウス2世の時代に造られたものです.以来何度も外敵の侵入を食い止めてこの街を守った城壁です.深い堀を持つ三重の城壁で,大砲がない時代にこれを突破するのは不可能な話でした(結局1453年5月29日の陥落の日まで,この城壁は一度も破られたことがなかったのです).

Isutanbul2_016_3 Isutanbul2_027 (写真) 今に残る大城壁の雄姿

 勇んで出かけたんですが… なんと雨でした(晴れ男なのに).

 500年以上経過しており,堀は埋め立てられてしまいましたが,残る城壁の姿から当時の威容をしのぶことができました.その後,城壁北側の高台にあるピエール・ロッティの喫茶店でチャイ(トルコ式の紅茶)をいただきました.

 その後は城壁周辺の史跡を見学しようと思ってましたが,雨で断念し,旧市街の観光に切り替えます.

Isutanbul2_066 (写真) モザイク博物館内部

 かつてビザンチン帝国の宮殿の床を飾ったモザイク画が展示されているモザイク博物館,6世紀に建造されたビザンチン建築の最高傑作ハギヤ・ソフィア考古学博物館古代オリエント博物館を見学しました.

Isutanbul22_032 Isutanbul2_155 (写真) ハギヤ・ソフィアの外観とドーム内

Isutanbul22_046 Isutanbul22_066 (写真左) 古代エジプト新王国とヒッタイト帝国の間で交わされた世界最古といわれる平和条約の条文,(同右) 1453年の籠城戦で金角湾封鎖に使われた鉄鎖

 結局これらを見学しているうちに天気は晴れになりました(笑).

|

« イスタンブール滞在記1 ~8月31日~ | トップページ | 帰国しました »

コメント

突破するの?

投稿: BlogPetのアロイジア | 2009年9月 3日 (木) 07:46

ビザ皇帝様 こんばんは!

アロイジアちゃん、突破するの?(笑

珍しいっすねー!雨だったんですか?
傘とかもお国柄の違いとかあるんですかね?

城壁、すっごい立派ですよね!
カリオストロの城みたいです!
ビザ皇帝様がビザンチン帝国のお話をなさってると本当に国王が説明してくれてるみたいな感覚になりますね!
明日は晴れますように!

投稿: まーうさ | 2009年9月 3日 (木) 14:15

こんにちは
今日のお天気はいかがでしょうか?

日本で古墳が作られていた時代にそんなに頑強な城壁を造ることができ、それが突破されずに現代まで残っているとは!

本の中の世界ではなく 生きた事実なのだなぁと、実感します。

ところで、言語コミニュケーションはどうなさっているのですか?

あっ 懐かしいお国言葉でしたね。。

投稿: 琴 | 2009年9月 5日 (土) 09:33

<アロイジアへ>
 そのつもりだよ.

投稿: ビザ皇帝 | 2009年9月 5日 (土) 14:31

<まーうささん>
 レスが遅れてごめんなさい.
 ホント,私の海外旅行で雨は珍しいです.どうせ雨なんか降らないと高をくくっていて,傘なんか持っていきませんから(笑).
 そういえば現地の人もあまり傘を指していませんでした.これも文化の違いなんでしょうね.
 この城壁,本当にカリオストロの城みたいですね.あの作品のモデルがたしかリヒテンシュタイン公国だったと思いますが,このビザンチン風の城壁がヨーロッパにもつたったんでしょうね.
 
>本当に国王が説明してくれてるみたいな感覚になりますね<

 一応皇帝を名乗ってますので(笑).

投稿: ビザ皇帝 | 2009年9月 5日 (土) 14:40

<琴さん>
 コメントありがとうございます.
結局雨が降ったのはこの日だけで,
あとは連日雲ひとつない晴天でした.

 中世初期のビザンチン帝国は当時世界でもっとも文明が発達していた地域と考えられますから(たとえば絹といえば古来中国ですが,実はこの時期にひそかにその製法がビザンチンに伝えられ,以後中世を通じて絹製品はビザンチンの特産品として作られていたんです).

 言語ですが,トルコ語はほとんど判りませんので,英語&body languageがメインでした(笑).

投稿: ビザ皇帝 | 2009年9月 5日 (土) 14:46

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: イスタンブール滞在記2 ~9月1日~:

« イスタンブール滞在記1 ~8月31日~ | トップページ | 帰国しました »