回天の門
出張のお供は本,というわけでいつも本を持ち歩いています.最近は藤沢周平さんの蝉しぐれを読んでいましたが,このたび無事に読了しました.
というわけで,次はどうしようと思って本屋で購入したのが表題の回天の門です.これは同じく藤沢作品で,幕末の志士清河八郎の生涯を扱った作品です.
清河八郎といえば,特に文久三年の浪士組結成の経緯から一般には策士・山師のイメージがあります.しかし,バックに藩などの後ろ盾を持たない草莽の志士だった清河が己の思想を具現すべく生きていくには,生半可な決意ではできるはずはありません.結果として浪士組の一件は奇策に見えるものの,清河自身の思想は一貫としています(単に幕府側が気付いていなかっただけ).
清河と作者の藤沢周平さんは共に出羽庄内の出身であり,そんな藤沢さんの清河像がどのようなものか,これから少しずつ読み進めていきたいと思います.
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コメント
ビザ皇帝様 こんばんは!
「回天の門」と見て回転扉を思い浮かべた私をお許し下さい←そのまんまやんか!
清河さんといえば浪士組の頃の新選組と関わってますもんね~!
大河のイメージがやっぱ大きいんですが、個人にスポットを当てるといろいろな背景が見えて来るんでしょうね。
投稿: まーうさ | 2009年8月 9日 (日) 14:50
<まーうささん>
こんばんは,コメントありがとうございます.
回天の門→回転扉,さすがまーうささんの発想です(笑).
大河での清河もかなり策士のイメージが強かったですよね.しかし実際の清河は江戸の名門道場玄武館(ここの道場主千葉周作は岩手県人です)で免許皆伝を受け,さらに幕府の昌平黌で学問も極めるなど,文武両道の士だったようです.
私も少し清河八郎を勉強して見ようと思っています.
投稿: ビザ皇帝 | 2009年8月10日 (月) 15:13
お疲れ様です^^ビザ皇帝様
清河八郎!なにげに気になってた人物ですw
司馬遼太郎 短編集 幕末 奇妙なり八郎での清河八郎はとても人間的魅力があり興味をそそりました^^
回天の門、ぜひ読んでみたいですねぇ~
投稿: 副チョウ | 2009年8月10日 (月) 15:46
<副チョウ殿>
こんにちは.コメントありがとうございます.
清河八郎,浪士組結成のいきさつ等からかなり策士のイメージが強いですが,
純粋に剣術&学問の能力という点でいえば,間違いなく幕末トップクラスの人物と思います(人格等を含めた総合力という点では議論はありますが…).
若いころから色々なことをやっていた八郎の生涯を少し勉強してみたくなりました.
投稿: ビザ皇帝 | 2009年8月11日 (火) 06:47