« 梅雨の晴れ間 | トップページ | アロイジア(BlogPet) »

2009年6月18日 (木)

日本100名城スタンプラリー53

日本100名城 高知城(84番)

 今回から9回にわたって四国シリーズになります.その第1回は高知城です.

Kouchi1 (写真1) 高知城追手門と天守

 高知・土佐というと何といっても坂本龍馬です.空港の名前も高知龍馬空港ですし,桂浜には龍馬のでっかい像が立っています.お土産物屋をのぞいても龍馬Tシャツや龍馬ビールに龍馬日本酒,はては龍馬うどんまで豊富なラインナップをそろえています.

 そんな高知ではありますが,高知城ということになると龍馬の影は薄くなります.坂本龍馬は元々土佐藩の郷士(下級武士)であり,お城にはあまり縁がありません.龍馬が歴史の表舞台に登場するのは,脱藩後のことだからです.

Kouchi3 (写真2) 高知城天守

 そんな高知城を作ったのは,功名が辻で知られる山内一豊です.元々高知城のある場所には南北朝時代から大高坂山城と呼ばれる城がありました.戦国時代になるとこの地は長宗我部氏の支配するところなりますが,天正十九年(1591年)に長宗我部元親はここではなく,より海に近い浦戸に城を築き移りました.

Kouchi2 Kouchi7

(写真3左) 詰門 (同4右)黒鉄門

 しかし,慶長五年(1600年)の関ヶ原の戦いで長宗我部氏は西軍に味方したため,戦後改易となり,代わって入ったのが山内一豊なのでした.この時以来土佐藩では一豊とともに掛川からやってきた家臣が上士として,旧長宗我部家臣の郷士を支配する体制が出来上がり幕末に至るのです(幕末期に土佐藩が藩主は佐幕なのに,下級武士が反幕的なのはこの辺に由来があります).一豊は長宗我部氏の居城だった浦戸から再び大高坂山城に移り,これ以後高知城として土佐の中心地となっていきます.

Kouchi5 (写真5) 鐘撞堂

 そんな高知城ですが,明治後も天守や御殿など多くの建造物が残されました.天守と本丸御殿が共に残っているのはここ高知城くらいのものです(高知城の本丸はほぼ昔のままそっくり残っています).そのほかにも追手門・黒鉄門などの門,櫓など15棟が国の重要文化財に指定されています.

Kouchi6 (写真6) 功名が辻で有名な一豊の妻千代

 現在高知城は公園として整備され,市内の観光スポットとして賑わっています.特に追手門と天守が一望できる場所は絶好の写真スポットとしてしられています.私が登城した時,ちょうど石垣の改修が行われていました.

Kouchi4

高知城へのアクセス: JR高知駅から徒歩20分(バスもあるようです)

 スタンプの設置場所 天守内にあります

 登城のハード指数(★☆☆ ハードではありません) 普通の公園なので楽に散策できます.

84kochijo 登城日 2009年1月9日

|

« 梅雨の晴れ間 | トップページ | アロイジア(BlogPet) »

コメント

ビザ皇帝様 こんばんは!

天守立派ですなぁー!
そのまんま残ってるっていうのがすごく嬉しいですよね!
これからもずっとキレイなまま残って欲しいですね。
…こういうお城にもし1泊2日泊まれる事が出来たとしても、絶対に1度は迷子になると確信しております(苦笑

投稿: まーうさ | 2009年6月18日 (木) 15:49

ビザ皇帝さま、こんにちわ。

それがし大学時代近くを通っただけで、いまだ入ったことありません。
もう20年近く前です。100名城スタンプを、押しに行かなきゃ。
来年の大河ドラマは坂本竜馬ですから、混みそうですね。行くなら今年ですかね。

投稿: ノリパ | 2009年6月19日 (金) 05:22

<まーうささん>
 こんにちは.高知城の天守は江戸時代に一度失われており,現在のものは江戸中期に再建されたものなんです.オリジナルのものよりは一回り小ぶりになったといわれていますが,外観の感じは同じだったようです.
 これだけきれいに昔の建物が残っているといいですね.ただそんなに広くないので迷うことはないと思いますよ.

投稿: ビザ皇帝 | 2009年6月19日 (金) 07:04

<ノリパさん>
 こんにちは.コメントありがとうございます.
 四国のそれも一番南ということで,行くのが大変なところではありますが,ぜひ行ってみてください.
 確かに来年は坂本龍馬ということで混みそうなので,狙いは今年かもしれません(笑).
 せっかくですから,ついでに桂浜や龍河洞なんかにも足を延ばすといいと思いますよ。

投稿: ビザ皇帝 | 2009年6月19日 (金) 07:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本100名城スタンプラリー53:

« 梅雨の晴れ間 | トップページ | アロイジア(BlogPet) »