« 関係したかも(BlogPet) | トップページ | 長興山紹太寺のしだれ桜 »

2009年3月28日 (土)

火星シリーズ

 我が家のメインPCがクラッシュして1週間,データを救出すべく業者に依頼した.一昨日連絡があり,どうやらHDDそのものは無事だったらしく,データは救出できそうとのことであった(ちょっと安心).

 とはいえメインが不在となったことから,PCに向かう時間が減ったことも事実,そのためか本を読む時間が増えた.

 私は子供のころSF大好き少年であった.小学校高学年ごろから当時NHKで放送していた少年ドラマシリーズの影響で,眉村卓(謎の転校生,ねらわれた学園 etc.)や光瀬龍(夕映え作戦,その花を見るな etc.)作品などから読み始めたのだが,次第に海外作品にも目を向けるようになった.

Kasepuri (写真) 創元推理文庫から出ていた小西宏氏訳の火星のプリンセスです.ちなみに現在は厚木淳氏の新訳によって全11作品が4冊にまとめられて出版されています.

 当時特に熱中した作品が,本日のテーマ「火星シリーズ」である.作者はアメリカの作家エドガー・ライス・バロウズ(以下ERB),19世紀後半の南北戦争後,南軍の将校だったジョン・カーターがアリゾナの洞窟で襲撃を受け幽体離脱(?),一気に火星に飛ばされる.そこで数々の冒険を繰り広げて,火星の王女と結ばれるという典型的な冒険活劇だ.今で言うスペースオペラの走りのような作品である.

 実はこの火星シリーズの第1作「火星のプリンセス」が執筆されたのは,なんと1911年(明治44年)なのである.アポロ11号の月面着陸はおろか,ガガーリンによる人類初の宇宙飛行から見ても50年も前のことであり,ライト兄弟による飛行機の発明から8年しか経っていない.前年の1910年にはハレー彗星が地球に接近し,人類滅亡かと当時のヨーロッパ人が恐れおののいていた頃だ.しかしこんな時代に書かれた作品でありながら,それなりの科学的考証がなされており(火星が乾いた大地であり,1日が24時間40分弱であること.火星の重力は地球の半分弱であり地球人であるカーターは驚くべき跳躍力を発揮できるなど),決して古臭さを感じさせない作品なのであった.

 今回改めて読み直してみて,すばらしい作品であることを実感したのであった.

 追記: このERBの火星シリーズのパロディ(?)と思われるが,函館戦争で戦死した土方歳三が火星に飛ぶという「火星の土方歳三」(吉岡平 著)なる作品があるらしい.ぜひ一度読んでみたい.

|

« 関係したかも(BlogPet) | トップページ | 長興山紹太寺のしだれ桜 »

コメント

>>「火星の土方歳三」(吉岡平 著)

・・・・・・B好きの私には。
このタイトルだけで読みたいんですけど!!!
先生、探してください!!!お願いします。
しかしむちゃくちゃなコンセプトです。
すごいです。キャプテンハーロックのようなカンジなんでしょうかねー。

投稿: フミゾウ | 2009年3月28日 (土) 15:52

<フミゾウさん>
 新刊ではもうないようですが,AMAZONの古書で見つけ,さっそく注文しました.
 ブツが届いたら報告します(古書とはいえ値段が100円… 中身のB級さを彷彿させる値段です).

投稿: ビザ皇帝 | 2009年3月28日 (土) 16:00

ビザ皇帝様 こんばんは!

「火星の土方歳三」
なぁあああぜ土方だけが火星へ???(爆)
ものっすごく興味ありますよ!
ビザ皇帝様、読破した際にはぜひ感想を聞かせて下さい!!
「火星のプリンセス」によく似た格好をK様が昨年なさってたのを思い出しました。
模造刀持ってましたけど…。

火星といえば火星人のイメージですが、本の表紙は人間ですねぇ…

投稿: まーうさ | 2009年3月28日 (土) 21:41

<まーうささん>
 こんばんは.
 これはE.R.バロウズの火星シリーズが元ネタになっているようです.原作が南北戦争に敗れた将校が単身火星に飛ぶ話ですから,戊辰戦争に敗れた将校としては,土方歳三はピッタリの人選ということでしょう.
 火星人というとウェルズの「宇宙戦争」に出てきたタコ型火星人が有名ですが,バロウズの火星シリーズには地球人そっくりの火星人も出てくるんです.

投稿: ビザ皇帝 | 2009年3月29日 (日) 22:52

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184391/44489895

この記事へのトラックバック一覧です: 火星シリーズ:

« 関係したかも(BlogPet) | トップページ | 長興山紹太寺のしだれ桜 »