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2009年2月 4日 (水)

立春

 今日2月4日は立春である.冬至と春分のほぼ中間点にあたり,高緯度地方ではこの辺を境にして昼の長さがぐんぐん長くなっていく(変曲点?).

 暦の上では春ということになるが,実際にはまだまだ寒い日が続き,春が来たという感じはしない.どうでもいいことだが,この「春が来た」を英訳すると ” Spring came ” ではなくて,” Spring has come. ” と現在完了形で表現される.「春がやって来て今もなおここにいる」という意味合いからであるが,この辺の機微を日本語で表現するのは難しい.

 ところで,立春に対するものとして立秋がありこちらは8月上旬にある.そして立秋を境に暑中見舞いから残暑見舞いに変わることは良く知られている.一方暑中見舞いに対して寒中見舞いがあるが,今日立春を過ぎたらどうなるんだろうか? 残暑に対して残寒という言葉はあまり聞いたことがない(もちろん残寒見舞いなんてもらったこともない).

 じゃあそういうものはないのか,と思っていたら余寒見舞いというのがあるらしい.残暑という言葉からは,お盆ごろの蒸し暑い雰囲気が感じられる.これに対して残寒という言葉を使うと,なんか本当に凍えそうな雰囲気だ.それに対して余寒なら,まだ寒さが残っている(余っている?)ものの徐々に暖かくなっていくニュアンスが感じられて良い.「春が来た」とは逆に季節感をうまく表現する日本語の機微が感じられる言葉である.

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コメント

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そういう探り方 好きですわ。
まだまだ寒いですが、富山ではフキノトウやチューリップ、水仙などが顔を出してきて 確実に春が近づいているなぁ と、実感します。

投稿: 琴 | 2009年2月 5日 (木) 10:53

<琴さん>
 富山も春の兆しが見られているんですか(富山といえばチューリップですね).
 小田原では梅が咲き始めています.北国では梅も桃も桜も一斉に咲くんですが,こちらでは順番に咲いて冬から春への移り変わりを感じさせてくれます.

投稿: ビザ皇帝 | 2009年2月 5日 (木) 11:55

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