明知鉄道
先週末お正月休みの最後に冬の青春18きっぷを使って東海地方の未制覇だった城郭,岩村城に行ってきた.
とはいってもこの城,JRだけでは登城できず,中央線の恵那駅から明知鉄道というローカル鉄道に乗り換えて行かなければならない.この明知鉄道が非常にいい味を出している路線なのである.
まず第一に切符である.なんと!硬券なのである.硬券とはその名の通り厚紙でできた硬い切符である.今では全国ほとんどの鉄道が自動券売機から出てくるフニャフニャの軟券なのに対して,この明知鉄道では今でも駅に券売機を置かず,切符は窓口で駅員さんから購入するスタイルを守っているのである.
(写真2) 昔懐かしの往復切符,今もあるとは思いませんでした.
今回恵那駅から岩村駅まで往復で切符を買ったのだが,これがまた私の世代には涙が出てくるくらい懐かしい往復切符であった.これは1枚の切符を半分にちぎって使うようになっているスタイルである.ただ,そのままではちぎるのが大変なので,駅員さんが鋏を入れてくれるのである.
そしてまた,駅名にも楽しいものがある.今回の目的地岩村駅のひとつ前の駅が,なんと極楽駅なのである.当然ここを目的地とした切符を購入すれば,それは極楽行きということになり,なんだかめでたいのかめでたくないのかよくわからない切符なのであった.
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コメント
ビザ皇帝様 こんばんは!
硬券は懐かしいですねー!!
いつの間になくなったんでしょうね?
そして…高校の頃は「汽車通学」なんて言ってたんですが、それを大学時代に言ったら〝SLで通学してたの?〟と言われ、「電車通学」と言い直すようにした記憶あります。
懐かしい!!
先頭が全部をガチャン!と引っ張るんですよね~~!!
「極楽行き」…
めでたいのか、めでたくないのかは分かりませんが、成仏は出来そうです(違)
投稿: まーうさ | 2009年1月 7日 (水) 14:58
<まーうささん>
こんばんは.子供のころ良く利用していた滝沢駅も硬券でした.記憶では小学校高学年くらいから,まず盛岡駅に券売機が導入されて盛岡からの帰りが軟券に代わったのを覚えています(なんだか安っぽい切符と思った記憶が).
電車より圧倒的に汽車の方が風情がありますよ.なにせ,「汽車は~ 闇を抜けて光の海へ~」ですから(笑).
極楽駅,「銀河鉄道の夜」の最後の方に出てきた,本当の天上というセリフが頭をよぎりました.
投稿: ビザ皇帝 | 2009年1月 8日 (木) 12:43