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2009年1月 5日 (月)

日本100名城スタンプラリー39

 日本100名城 津和野城(66番)

 島根県の西の端,中国山地の盆地に位置する津和野は,全国各地にある”小京都”と呼ばれる街の代表的存在です.この地が観光地として有名になったのは,1970年代のいわゆる”アンノン族”と呼ばれた,当時20代だった女性の個人旅行客が大挙して訪れた頃からです.

Tsuwano7 (写真1) 津和野は鯉がよく似合う街です

 とはいえ津和野自体はそれ以前から存在していて,その歴史は鎌倉時代に遡ります.二度目の元寇(弘安の役)の直後,日本海の沿岸警備の目的で派遣された吉見氏によってこの地に城が築かれました.

Tsuwano6 (写真2) しっとりとした津和野の街並み

 以来津和野の地は吉見氏の支配するところとなりました.戦国時代になると吉見氏は当初は中国地方で大きな勢力を誇った大内氏の,ついでそれに取って代わった毛利氏の支配下に入りました.しかし関が原の戦いの結果,毛利氏が萩に移るとともにこの地を去り,以後は徳川幕府によって坂崎氏,元和年間には亀井氏が封じられ津和野藩として江戸時代を送ることになります.

Tsuwano3 (写真3) 本丸の石垣です 

 津和野城は津和野盆地の南西部の山に築かれた山城です.江戸時代はじめ坂崎氏の時代に出丸や天守が作られましたが,貞享三年(1686年)落雷で消失,以後再建されることはありませんでした.藩庁も太平の時代には山上ではなく山麓に置かれていたようです.

Tsuwano5 (写真4) 山の中に多くの石垣が遺されており,まさに荒城といった趣です

 明治維新後廃城となりましたが,その間には長崎から送られてきた153人の隠れキリシタンの悲劇などのエピソードでも知られています.

 現在は先述のように山陰の小京都として,多くの観光客でにぎわっています.津和野城へは津和野駅前からレンタサイクル,ロープウェイを利用しての登城が便利です.

 津和野城下を走るSL山口号です(手振れがひどくて申し訳ございません).

 津和野城へのアクセス: JR津和野駅からレンタサイクルがお勧めです(荷物も預けられます).レンタサイクルで10分ほどでロープウェイ乗り場へ,そこから5分で城郭です.

 スタンプの設置場所 ロープウェイの券売所にあります.

 登城のハード指数(★☆☆ ハードではありません) ロープウェイを使って楽に城郭へ登ることができます.

66tsuwanojo 登城日 2008年10月4日

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コメント

ビザ皇帝様 こんばんは!

津和野の街並み、何かいいですね~!
着物姿が似合いそうなトコです。
津和野城、盛岡城みたいに、

「残ってたら立派だっただろうなぁー」

って感じがしました。
すごくもったいない感じですね。
…落雷じゃあ避けようがないですが…。
そう思うと、今残ってるお城ってすごいですよね!!

投稿: まーうさ | 2009年1月 5日 (月) 16:36

<まーうささん>
 山陰の小京都津和野,今回約10年ぶりの訪問でしたが,街の雰囲気が10年前とほとんど変わっていないのが素敵でした.
 津和野城も今はロープウェイであっという間ですが,昔の人は山をエッチラオッチラ登ったんでしょうからそれはそれですごいことです.
 昔はお城の天守がその地域で一番高い建造物でしたからどうしても落雷には弱いんですよね.ですから今も現存する12の天守は本当にすごいと思います.

投稿: ビザ皇帝 | 2009年1月 7日 (水) 13:16

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