日本最東端
最近結構忙しくてこのブログの更新もままならない状態でした.しかし,だからといって休みの日におとなしく家で寝ていることができない性分でもあります.何とか時間をやりくりして活動したい.というわけで,この週末行ってきました.根室へ.
(写真1) 広大な根釧台地が広がる道東は最も北海道らしい雰囲気を醸し出しています.
「なぜにそんな遠いところへ」という声が聞こえてきそうですが,見たいところがいくつかあっったんです.それでも決行には二の足を踏んでいたんですが,なんと「羽田-釧路 1万円」の航空券を見つけてしまい,「こりゃ行くしかない」となったわけです(東京-盛岡の新幹線より安い!).
羽田からわずか1時間40分で,釧路空港に到着.飛行機の偉大さを実感しつつ外に出る.第一声は「うっ,寒い」,東京より10℃以上低かったです.空港からバスで釧路市内へ,目指す根室はここからさらに汽車で2時間かかります.
HPの方の本州四端の記事でも述べているんですが,正確な日本の最東端は東京都南鳥島です(東経153度59分 北方領土の択捉島よりも東にあります).しかし南鳥島は絶海の孤島で気象庁や海上自衛隊など特殊な業務の人しか立ち入れないことになっているため,一般人が簡単に行ける日本の最東端は根室市郊外の納沙布(ノサップ)岬(東経145度49分)ということになります.
夏には多くの観光客でにぎわうこの地も,晩秋(初冬というべきか)の今は訪れる人もほとんどなくひっそりとしていました.
ところで日の出と日没は東に行けばいくほど早くなります.したがってこの納沙布岬は日本で一番早く日の出が見られる場所です(冬には緯度が高いと日が短くなるため年中一番というわけではありませんが).その代り日没の方もメチャクチャ早くて,訪問した11月29日には午後3時ですっかり夕方の様相でした.
(写真3) 2008年11月29日15時15分の根室の夕日です(16時には真っ暗になります).
また根室には日本最東端の鉄道駅もあるんですが,実は終着駅の根室ではなく,その一つ手前の東根室駅なのでした(鉄道が根室市街地の南から回り込む形で走っているため).この路線は根室本線といいますが,最近では愛称の花咲線で呼ばれることが多いようです.
(写真4) 日本の鉄道駅の最東端に位置する東根室駅です.
一般に最果てというと同じ北海道の宗谷岬や知床半島がイメージされますが,宗谷岬のある稚内は東京や札幌から直接飛行機で行くことができます.また知床は確かに遠い場所ですが,自然のイメージが強くあまり生活感はありません.その点この根室納沙布岬は最寄りの空港である中標津空港からでさえ1時間半かかり,しかも生活感が強く,遠くに来たことを実感させてくれる場所だと思います.
(写真5) 根室本線の終点根室駅にて,ここで線路が終わっています.東京1607kmという標識にゾクゾクします.
そんなことを思いながら夜の根室の街を歩いていたら,こんなものを発見.
(写真6) ご存じカラオケ全国チェーンのビッグエコーです.店内には都会でも見られるような若者がいて,一瞬自分が根室にいることを忘れてしまいました.
情報・流通の発達で,今では全国どこに行っても同じような店が見られるようになりました.その一方旅の風情が少し失われてしまった気がします.
(写真7) 最東端到達証明書です.北方領土等もあるため本道最東端という表現になっています.
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コメント
ビザ皇帝様 こんばんは!
日没早っ!!
よく昔は「日が暮れたら寝て明るくなったら起きる」と聞いたような気がしますが、それがもし本当だったら根室はものすごく早く寝る事になっちゃいますよねぇ?
宮古は本州最東端ですよね?
そうだー、日本の最東端は納沙布岬ですよねぇ~!学びました!!
投稿: まーうさ | 2008年12月 3日 (水) 17:02
<まーうささん>
こんばんは.この時期の根室の日没はメチャクチャ早いです.ちょっと遅めに昼食を摂ると,すでに気分は夕食になってしまうほどです(前の週に行った京都では17時くらいまで明るかったので余計ショックを受けました).
本州の最東端は宮古市の「とどが埼」ですが,日本ではこの納沙布岬ですね.
投稿: ビザ皇帝 | 2008年12月 4日 (木) 13:12