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2008年11月 7日 (金)

日本100名城スタンプラリー32

 日本100名城 掛川城(42番)

 現在の静岡県は旧国名では大井川を挟んで西が遠江,東が駿河になります.その遠江側にある100名城が本日のテーマ掛川城です.

Kakegawa1 (写真1) 復元された天守です

 掛川城といえば「功名が辻」で知られる山内一豊とその妻千代が有名で,豊臣政権下の天正十八年(1590年)に5万石の大名としてこの地に封じられています.彼の時代に天守の建築や城下町の整備が行われたといわれています.

Kakegawa5 (写真2) 大手門(再建)です

 関ヶ原の戦いの後,一豊は20万石に加増され土佐に移り掛川を去りました.元来掛川は東海道という極めて重要な街道筋に位置する城であるため,江戸時代になるとこの城には譜代大名が置かれるようになりました.しかし佐倉城などと同様重要地点であるがゆえか,当初は藩主の交代が激しく,江戸開府から18世紀半ばまでなんと12家が入れ替わり立ち替わりこの城に入っており,これがためなかなか藩政が安定しない状態が続いていたようです.しかし延享三年(1746年)に太田資俊が5万石で入るとようやく藩政が安定し,そのまま幕末に至ります.ただ安政年間にこの地を襲った大地震のために天守や御殿など城の建物は大きな被害を受けました.その後文久年間に御殿は再建されましたが天守が再建されることはなく,明治維新後廃城となっています.

Kakegawa4 (写真3) 重要文化財の二ノ丸御殿です

 現在掛川城は掛川市観光の中心として整備されています.最大の見どころは文久年間に再建された二の丸御殿で,国の重要文化財に指定されています.その他本丸にある太鼓櫓や石垣なども当時のもののようです.一方幕末に倒壊した天守は20世紀末の平成六年(1994年)に木造で復元され,以来こちらの方が掛川城のシンボル的存在になっています.

Kakegawa2 (写真4) こちらも現存の太鼓櫓です

 私が掛川城に登城したのは2008年8月23日でしたが,ちょうど二の丸御殿を見学していた所係員の方がやって来て,「実は城内にある二ノ丸美術館の入場者数が間もなく50万人になるので,今行くといいことがあるかもしれませんよ」と言われたのでした.これは面白そうとさっそく行ってみたんですが,なんと私は晴れて500,001人目の入場者でした(笑).500,000人目の方は東京からいらした方で,なんでも京都の友人とのウン十年ぶりの再会のためにこの掛川で落ち合ったという劇的な方でした.美術館前では市長も参加して50万人記念式典が厳かに執り行われました(掛川市のHP 左端にちらっと腕だけ写っているのが私です).

 ジャストではなく絶妙に前後賞に当たるところが自分らしくていいなと思い城を後にしました(記念品として静岡のお茶をいただきました).

 掛川城へのアクセス JR掛川駅から北に向かって徒歩10分程度です.迷うことはないと思います.

 スタンプの設置場所 二ノ丸御殿の受付にあります.

 登城のハード指数(★☆☆ ハードではありません) 普通の都市公園です.

42kakegawajo 登城日 2008年8月23日 

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