日本100名城スタンプラリー26
日本100名城 箕輪城(16番)
100名城スタンプラリーも8月に入り,いよいよ青春18切符が活躍する季節になりました.というわけで,ここからしばらくは関東・東海編です.
箕輪城は群馬県高崎市の郊外にある平山城です.この城を築いたのは長野氏で,元は関東管領上杉氏の重臣でした.戦国時代に入り上杉氏が越後に去った後もこの地に残り,永正九年(1512年)に長野業尚によって造られました(大永六年(1526年)に長野憲業によるという説も).
戦国時代後期にこの地は上杉・武田・北條の三大勢力のせめぎあう土地となりました.特に弘治三年(1557年)以降たびたび武田信玄の攻撃を受け,城は何度も危機に陥りましたが,城主長野業正以下結束して奮闘し,ことごとく撃退に成功しています.
しかし永禄四年(1561年)に業正が没すると武田の攻勢が再開され,ついに永禄九年(1566年)に箕輪城は落城となりました(このとき城主だった業正の子業盛は父の遺言に従い,城を枕に討ち死にしています).
その後武田氏の滅亡後は信長傘下の滝川一益,ついで北條氏直の支配となり,徳川家康の関東入封後の慶長三年(1598年)に廃城となりました.この時最後の城主だったのが後に彦根藩主となる井伊直政です.
現在箕輪城には一部の石垣や土塁,堀のあとなどが残されており,結構大規模な城であったことがわかります.
(写真左) 草に覆われていますが土塁の形跡がわかります.(同右) 三の丸に残る石垣です.
箕輪城へのアクセスはJR高崎駅西口2番バス乗り場から群馬バスで30分,箕郷本町下車徒歩20分位です(1時間に2本ほど,ただし日に5~6本ある伊香保温泉行きに乗れた場合は城山入り口下車徒歩10分程度).
スタンプの設置場所 箕郷支所内にあります.土日祝祭日は裏口から入って当直の職員に声をかけると出してくれます(夕方5時半まで).
登城のハード指数(★★☆ ややハードです) 城内は結構広く,見て歩くとそれなりに大変です.
| 固定リンク
コメント
ビザ皇帝様 こんばんは!
大きい城跡ですねー!!
これだけ大きいと歩き甲斐あっていいです!(健康な体作りにもってこい)
落城で討ち死にですか…、なむなむ…。
お城が残ってたらすっごく迫力あったでしょうね~。
投稿: まーうさ | 2008年9月27日 (土) 16:12
<まーうささん>
コメントありがとうございます.当初この辺の事情に詳しくないため,「聞いたことない城だな」という認識だったんですが,歴史を調べて実際に行って見るとどうしてどうして,凄い規模のお城でした(8月の炎天下の登城で500mLのペットボトル3本空にしました).特に中世のお城で石垣がこれくらい残っているのはなかなかと思います.
落城の際城主の長野業盛はわずか19歳(!),父の遺訓に従って自害したそうですから涙を誘います.
投稿: ビザ皇帝 | 2008年9月28日 (日) 15:15