戸隠そば
暑い日が続いている.こんな日には冷たいそばが食べたくなる.
実は先週末炎天下の中,甲斐・信濃方面の城巡りに行ってきたのだが,せっかくだからと長野市郊外の戸隠まで足を延ばした.戸隠はそば処信州の中でも特に知られた場所で,俗にいう日本三大そばにも入っている.
そばは一般に冷涼な土地でも育つため,コメなどの栽培に適さない環境で栽培されている.岩手県北部もそうであるが,ここ戸隠も標高が高く,とても米はできそうにないところだ.今回は長野市内から車で20分ほど登った高原にある大久保の茶屋というお店に入った(途中七曲りという物凄い急勾配&つづら折れの道を走る).
戸隠そばは円形のざるに,ぼっち盛りと呼ばれる独特の盛り付けを施し,ざるそばにも拘わらず刻み海苔がかからないのが特徴である(注).水で締められたそばを蕎麦汁に絡めてズルズルッと食べると蕎麦の香りが口の中に広がるのだった.
(写真3) 戸隠そばは円形のざるにこのような独特の盛り付けをします
蕎麦好きの私にはたまらない瞬間であった.
注: 一般には海苔がかかったのがザル蕎麦,ないのが盛り蕎麦といわれるが,実際には盛りとざるの違いは海苔の有無ではなく,ザルに盛って良いつけ汁を使うのがザル,そうでないのが盛りとされているらしい.
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