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2008年2月13日 (水)

ミシンとまつり縫い

 今日回診で病棟を廻っていたら,病室でついていたテレビ(TVショッピングみたいな番組)で,ミシンが取り上げられていた.

 冷蔵庫,洗濯機,掃除機など一般家庭にはたくさんの機械があるのだが,このミシンというやつだけは,私にとって謎の機械である.何かを縫ったりするのに使われるというのは分かるのだが,どこをどう操作するとかいうのは皆目見当がつかない.考えてみれば,自分が中学生の時代は,男子は技術,女子は家庭科とはっきり分けられており,学校でもミシン操作を習うこともなかった.昔家には足踏み式のミシンが置いてあったが,もちろん自分には縁のないものだった.

 中学では家庭科は習わなかったが,小学校ではちょっとだけやった記憶がある.当然不器用な私には大の苦手科目だったが,その中で色々な縫い方を教わった.一般的な波縫い本返し縫い,さらには半返し縫いなんてのもあったが,いまだに理解できないのが,まつり縫いというやつである.家庭科の先生(結構な年の女性だった)が「~して,まつるんだ」みたいなことをしゃべっていたが,「まつるって何? お祭りの法被用の縫い方なのか?」とますます混乱したことを覚えている.結局理解できないまま四半世紀が過ぎてしまった.今でも私にとってまつり縫いは量子力学よりもはるかに難しいものなのである(笑).

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コメント

フミヲさまのところで、時々お名前を拝見しておりますが、初めて書き込ませていただきます。よろしくお願いします。

まつり縫いは、袖口や裾から布の糸がほつれてこないように処理する縫い方の一つです。
布の端を表から裏に向かって2回折りたたみ(1回目は1cmくらい、2回目は3~5cmくらい)、1回目に折りたたんだところと、表の布を交互に1目ずつ、縫い目が1~2mmくらいになるように気をつけながら縫います。

縫い目が目立たない反面、ほどくのも比較的簡単なので、薄手の絹やウールの服の裾と袖口、丈を直す可能性が高い学生服の裾に使うことが多い縫い方です。

投稿: ニテコ池の河童 | 2008年2月18日 (月) 19:02

 ニテコ池の河童さま,当ブログを訪問いただきありがとうございます.まつり縫いについてご教示いただき恐縮です.
 なるほど,裾や袖口を縫うやり方のことだったのですね.お祭りとは関係ないだろうとは思ってましたが….とはいえ,不器用な私にはとてもできそうにない縫い方です(今度挑戦してみます 笑).

投稿: ビザ皇帝 | 2008年2月19日 (火) 10:56

ビザンチン皇帝さま:
まつり縫いは、漢字では「纏り縫い」と書くそうです。
上の説明ではわかりにくかったと思うので、まつり縫いの具体的な縫い方の静止画と動画が出ているサイトを探してきました。
ご参考になれば幸いです。
http://yousai.net/nui/tenui/a.htm

投稿: ニテコ池の河童 | 2008年2月19日 (火) 12:09

 ニテコ池の河童さま,わざわざありがとうございます.そうです,端を折った布に斜めに糸がかかった絵が教科書に載っていました.あれがまつり縫いだったのですね.動画も見ましたが,分かるような分からないような…,いらない手ぬぐいで練習してみます.

投稿: ビザ皇帝 | 2008年2月20日 (水) 12:54

ビザンチン皇帝さま:
裾を折りたたんでテーブルに載せた状態だと、上側に表が見えた短い布、下側に裏が見えた長い布が来ると思いますが、

①糸に玉止めを作る
②短い布の裏側から針を入れ、短い布の表側へ針を出す
③②で針を出したところの真上で、長い布に裏側(今見えている側)から針を入れ、1mm左の裏側から針を出す。
(このとき、長い布の表側には1mmの縫い目ができ、これが服の表に出ることになります。)
④③で針を出したところから、1cmくらい左 のところで、短い布の裏側から針を入れ、短い布の表側へ針を出す
⑤③④を繰り返す
⑥玉止めを作る

で、右上から左下への斜めの縫い目が短い布の端のところにできると思います。

投稿: ニテコ池の河童 | 2008年2月20日 (水) 14:27

 ニテコ池の河童さま,詳細な解説ありがとうございます.ああ,玉止め,そんな用語がありましたね.当たり前ですが縫う時は端を玉止めにしないと解けますからね.もの凄く懐かしい気分になりました.
 小学校の家庭科といえば,粉吹き芋やタルタルソースを作った記憶があります(うまくできた記憶はないんですが 笑).

投稿: ビザ皇帝 | 2008年2月21日 (木) 16:05

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