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2008年1月 9日 (水)

お寺の名前

 私は基本的に理系です.小学校時代から理科が大好きで,高校は理系,大学も理系学部です.しかし全くの文系オンチというわけでもなく,ローマ帝国史やそれに続くビザンチン帝国史,幕末維新史などの歴史も大好きで,関連図書もたくさん読んでいます.ただ,やはり学術的なところでは苦手な分野も多く(特に文学はからっきしダメ),神社仏閣なども得意なほうではありません.

 そんなわけでお寺に関して,ふと思った疑問,寺の名前って基本的に音読みですよね.たとえば土方歳三の菩提寺になっている寺は石田寺と書いて,”せきでんじ”と読みます.土方歳三の出身地の名前である石田村(いしだむら)に由来していることは明らかですが,名前は”いしだでら”ではなく,”せきでんじ”です.

 同様に浅草にあるお寺(浅草寺)も”あさくさでら”ではなく,”せんそうじ”だし,品川にあるお寺(品川寺)も”しながわでら”ではなく,”ほんせんじ”です.浅草(あさくさ),品川(しながわ)といった地名は元からあったハズですから,そこにあるお寺も”あさくさでら”,”しながわでら”にしてもよさそうですが,あえて音読みになっています(一方同じ浅草でも神社の方は”あさくさじんじゃ”と訓読みです).

 やはり仏教は外来の宗教だから音読みで,神社は日本古来だから訓読みということなんでしょう.と思って納得しようとしたんですが,急に疑念が….京都にある有名な清水寺は”きよみずでら”であり,”せいすいじ”ではありませんね.これはいったいどういうことなんでしょう?(山形市にある山寺”やまでら”も訓読みですが,山寺は通称で本来は立石寺”りっしゃくじ”です)

 

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コメント

ビザ皇帝さま
こんばんは。実は理系(生物系ですが)のモンチです。

寺と神社の読み方、法則性がありそうですね。
私は地名の読み方が東と西で違うなあと感じていました。
(東は音読み、西は訓読みの地名が多い気がするんです)

投稿: モンチ | 2008年1月 9日 (水) 13:03

 モンチさん,こんばんは.オオ,モンチさんも理系でしたか.
 地名などの言い方にも地域性があるというのは,私も感じています.たとえば「村」を呼ぶときに,東日本では「○×むら」というケースが多いですが{例 岩手県滝沢村(たきざわむら),山梨県上九一色村(かみくいしきむら)など},西日本では「○×そん」という所が多いと思います{例 熊本県波野村(なみのそん),沖縄県読谷村(よみたんそん)など}.いろいろと調べてみると面白そうですね.

投稿: ビザ皇帝 | 2008年1月 9日 (水) 15:21

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