ビザンチン帝国再放送
昨日の夜帰宅してテレビをつけたら,NHK BSでなんと!去年放送していたビザンチン帝国の特番が再放送されていた.ビザンチンの特番としてはBS-i の「東ローマ帝国」5回シリーズが有名だが,このNHKの「ビザンチン帝国」もなかなか見ごたえのある作品であった.BS-i の特番が帝国の歴史に沿って,主要な皇帝の視線から見た番組となっているのに対して,NHKの特番は主にビザンチンの文化に着目して,帝国が1000年もの長きに渡って栄えた謎を解き明かそうと試みている.全3部構成で,第1部はモザイク画をはじめとするビザンチン美術について,第2部は帝国の精神的支柱となったキリスト教を通して,当時敵対関係にあったイスラム世界とどのように渡り合ったかを(十字軍以降の西欧のキリスト教徒のイスラムへの対応を知るものとして,同じキリスト教徒でありながらビザンチンのイスラム教徒への対応の巧みさに感動する),第3部では帝国の終末と後の時代に与えた影響を,同じ大学に学ぶギリシャ人の女子学生とトルコ人の男子学生がそれぞれの民族的,宗教的視点から取材していく様子が描かれている.
BS-i の「東ローマ帝国」の再放送と時を同じくしてのNHKの再放送,別に対抗したわけでもないだろうが,偶然にしてはすごい話と感動した次第である(ビザンチンと秋は特に結びつかないなぁ,コンスタンティノープルの開都は5月11日,陥落は5月29日でどちらも季節は春だ).秋の夜長にビザンチンについて学ぶのは皇帝として無上の喜びである(大げさ 笑).
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