キハ52系引退
岩手県内のJR山田線,岩泉線を走っていた気動車(ディーゼルカー),キハ52がこの3連休の中日11月24日で引退となりました.この連休私は当番のため出かけることはできませんでしたが,報道によると全国から1000人以上の鉄道ファンが詰め掛けたそうです.
(左)引退する国鉄色のキハ52 (右)大志田駅を通過する盛岡色のキハ52
キハ52系は非電化区間を走る気動車として昭和30年代から製作されたもので,エンジンを2基搭載されていることもあり,主として馬力を要求される山岳路線に配備されました.非電化路線のスピードアップに貢献しましたが(なにせこの列車の前は蒸気機関車時代),製造から50年近い歳月で老朽化が著しいのと,列車の高速走行が当たり前になった現代ではパワー不足が明らかなのとで,全国で順次引退となっているのでした.岩手県の山田線・岩泉線はこのキハ52が今でも走る路線として知る人には知られていましたが,今回ついにお役御免となった次第です.この日は「栄光のキハ52号」,「さようならキハ52号」という形で運行されたようです(特に「さよなら~」は普段の山田線ではありえない5両編成だったようです).
一方で山田・岩泉線で運行されていたもうひとつの系統,キハ58系(主として非電化区間の急行列車用として製造されたもの)は,すでに先月20日をもって運行が終了しており,今後は同線内もキハ110系気動車による運用となります.110系は平成になってから運用された比較的新型の気動車で,馬力もあり,冷暖房完備の優れた車両です.山田・岩泉線も文明開化されたというわけでしょうか.
| 固定リンク
コメント