秋の三連休Ⅰ~ベルリン国立歌劇場~
さて,10月6日から8日まで秋の3連休である.2連休でもどこかに出かける私である.3連休なのにどこにも行かないというのはありえないのだった.とはいっても今回は,連休初日の6日に大きなイベントが予定されていたのである.それは,上野の文化会館で行われたベルリン国立歌劇場の引越し公演である.
ドイツの首都ベルリンはウィーンやパリなどと並ぶクラシック音楽のメッカであり,創立から250年以上の歴史を持つ,ベルリン国立歌劇場も世界的に著明なオペラハウスである.旧東ベルリンにあったことから,東西冷戦時代には影が薄かった時期もあるが(西ベルリンにあったのがベルリン・ドイツ・オペラ),ドイツ統一後,あのバレンボイムを迎えてから再び存在感を増してきている.我が家では私もKも大のオペラ好きのため,今回の公演はそれこそ首をキリンのように長くして待っていたのであった.
1991年壁崩壊直後に私が訪れた時のブランデンブルク門です.ここは東ベルリン側になります.
今回我々が鑑賞する演目はモーツァルト作曲の歌劇「ドン・ジョバンニ」である.開演前からすでに大勢の人たちでごった返していた.入り口には大入りの看板も架かっている(関係者に大入り袋が配られたのかは不明).
定刻になり大きな拍手と共にバレンボイムが登場,ゆっくりと音楽が始まった.舞台はというと,さすがはベルリン国立歌劇場,まったく危なげない演奏であった.演出もどちらかといえば保守的なもので,特に最近のザルツブルグ音楽祭などの奇抜な演出に疲れた人間にはほっとするものでした(とはいっても決して古臭い演出ではなく,舞台の奥行きを深くみせる演出は素晴らしいものだった).
追伸: 我々の席から程近い2階席正面最前列に,どこかで見たことがある人がいると思ったら,なんと元首相の小泉純一郎さんでした(日本の元首相とビザンチン皇帝の接近遭遇 笑).オペラ好きとは聞いていたが,まさか来ていたとは….終始楽しそうに観劇しておられました(幕間の休憩時間後,小泉氏が席に戻ると会場内から拍手が…,何も知らない楽団はバレンボイムが出てきたのかと戸惑ったのではと心配してしまいました 笑).
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コメント
ヤッケってなに?
投稿: BlogPetのアロイジア | 2007年10月 9日 (火) 08:53
アロイジアさん,ヤッケってのは恐らくはジャケットのことだと思いますよ…って,どこでそんな言葉覚えたんだい.
投稿: ビザ皇帝 | 2007年10月 9日 (火) 17:37