パヴァロッティ逝く
世界的なテノール歌手のルチアーノ・パヴァロッティさんが亡くなったそうです.ドミンゴ,カレーラスと共にイタリアオペラ系3大テノールに数えられていた人です(実際には他の2人はスペイン系なので,純イタリア産はパヴァロッティだけです).
クラシック大好き人間の私ですが,当初はドイツ系の作品から入ったため最初にパヴァロッティを聞いたときは,「なんか節操のない歌だなぁ」と思っていましたが,気がつくとあの,悪く言えば田舎臭い,野暮ったい,それでいて純粋なほどに輝かしい歌声の虜になっていました.
残念ながら生で見る機会はありませんでしたが,我が家にもたくさんのLPレコード,CD,ビデオ等があります.私にとって印象深いパヴァロッティの演奏は,ロンドンから出ていた「ラ・ボエーム」(カラヤン指揮)と,ロッシーニの小ミサソレムニス(ガンドルフィ指揮)です.特に後者は私が彼の魅力を知るきっかけになった演奏でした(Domine Deusのテノール独唱なのですが,宗教曲というより,オペラのアリアにしか聴こえない演奏がたまりませんでした).
昨年すい臓がんの手術を受けて故郷のイタリアで療養していたとのことでしたが,現地時間の6日に亡くなったとのことです.心からご冥福をお祈りします.
若き頃のパヴァロッティ氏(左端).ちなみにその右隣の女性は著名なソプラノ歌手のミレッラ・フレーニさんですが,彼女とパヴァロッティ氏は幼馴染で同じ保育園に通っていたそうです.件のカラヤンのボエームやガンドルフィの小ミサソレでも共演しています.
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コメント
フレーニさんとパバロッティ氏は乳母も一緒だと聞きました。彼の訃報は本当に残念…。
一度は生で聞いてみたかったですね。
投稿: anego | 2007年9月10日 (月) 04:26
anego様いつもお世話になっております.そうですね,パヴァロッティ,一度は実際に聴いてみたかったです.ヒマな学生時代はチケットが高額すぎて手が出ませんでしたし,職についてからはヒマがないしで結局聴けませんでした(泣).フレーニとパヴァロッティ,乳母まで一緒とは知りませんでした.さすが雑学王のanego,詳しいですな.
投稿: ビザ皇帝 | 2007年9月10日 (月) 12:46