ワニ料理
いよいよGWである.世間では5月1日,2日を休むと9連休になる人もいるらしいが,私の場合は暦どおりである.しかも呼び出しへの対応もあるため,実際の完全フリーは4月28~30日の3日間のみである(5月3~6日は相方の休みにした.5月12,13日の新選組まつりへの布石である).
そういうわけで,この3日間中部地方に出向いてきた.愛知県在住の友人のもとを訪ねたのだが,折角だからと犬山市にある”野外民族博物館 リトルワールド”に行ってきた.ここは沖縄の石垣島の家から,ペルーの大農園領主の家,西アフリカの土の家など,世界各地の住居や風俗が再現されたテーマパークである.つまり,園内を一周しただけで,世界旅行をした気分になれるという場所であった(さらに世界各地の民族衣装を着て記念撮影もできるらしい).友人には,「お前はよく旅行をしているから,本物を見たことがあるのも多いんじゃないか」といわれたが,ここにある33の施設のうち,実際に私が本物を見たことがあるのは,わずか3箇所に過ぎなかった(ドイツ バイエルン州の村とフランス アルザス地方の家,そして山形県月山山麓の家).いかに普段の旅行がマニアックであるかがわかるのだった.
最初はあまり期待していなかったのだが,歩いてみると,どうしてなかなか充実しているではないか,なかでも私の琴線をくすぐったのは,西アフリカ カッセーナの家であった.ここはアフリカ西部,サハラ砂漠の南に位置するブルキナファソ(旧名オートボルタ)にある土の家である.さすがに多湿な日本では,土の家の再現は困難らしく(梅雨時になれば100%,溶けてなくなってしまうだろう),コンクリート製の家であったが,雰囲気は十分に伝わってきた.面白いのは,大人一人一人に一軒の家(といっても小さいものだが)が割り当てられていることで,家族といえども同じ屋根の下に住んでいるわけではないというのが,文化の違いとして興味深かった(大家族がひとつの集落を形成しているという感じ).私にとっての憧れの地,黄金の都トンブクトゥは,このブルキナファソの隣国マリにあり,同じように土でできたモスクなどの建物がある.
そして,このカッセーナの家近くのレストハウスにあったのが,リトルワールド名物(?)のワニ料理である.折角だからとワニラーメンとワニの串焼きを注文した.ラーメンの方はワニ肉がチャーシューのようになって出てきた.食べた感触は,鶏肉というかコンビーフの味というか,臭みなどはないが,結構油が多くてこってりしていた.串焼きの方は,まさに焼き鳥の味であった(居酒屋などで,串焼きの盛り合わせに混ざって出てきたら,誰もワニ肉とは気付かないだろう).ワニ料理を堪能すると,証明書を貰えるのだった(これを見せて友達に自慢しなさいということらしい.自慢になる‥‥かなぁ?).
各種ワニ料理が堪能できます.ちなみにダチョウの串焼きも食べてみましたが,やっぱり鳥でした.
リトルワールドは連休ということもあり,大勢の観光客でごった返していたが,敷地が広いこともあって,一部の施設以外はそれほど大混雑という感じはなかった.
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