桜前線北上中
首都圏の方ではもう桜も散ってしまい,お花見もできないが,東北地方のお花見はいよいよこれからである.情報によると,今福島あたりで見ごろらしい.我が岩手県でお花見ができるのはおそらく来週後半から再来週あたりであろうか.
盛岡の桜といえば,裁判所の庭にある石割桜が有名だ.樹齢350年程のエドヒガンザクラで,巨大な花崗岩の割れ目から成長している珍しい桜である(ここは江戸時代南部藩家老の屋敷があり,一説によると,落雷によってできた岩の割れ目に桜の種が入り込んで成長したのだという).盛岡市内でもっとも早く咲くといわれている桜であり,大正12年に国の天然記念物にも指定されている.ただ,街のど真ん中の裁判所内にあるため,石割桜周辺での宴会は禁止されているらしい(笑).
盛岡の桜が咲くと,その後数日から1週間くらいで,いよいよ東北の桜の横綱,弘前城の桜が咲き始める.
弘前城の桜はちょうどゴールデンウイークに重なるため,期間中は全国から大勢の観光客がやって来て賑わう.この桜祭りは弘前市にとって,貴重な収入源(普段は無料の弘前公園が桜祭りの期間中のみ入場料を徴収する)になるため,連休と桜が重ならないと死活問題である.暖冬などで桜の開花が早いと,肝心のゴールデンウイークに観光客が来ない恐れがある.このため弘前市では,桜の開花が早くなりそうな年には,山から持って来た雪を桜の根元にかけて,開花を遅らせるという涙ぐましい努力が行われているのである.
私も弘前大学北溟寮時代には,毎年弘前城に繰り出し酒宴を繰り広げていたのだった.
とある年(おそらく1990年代初頭)の北溟寮の花見(観桜会)にて,ドラクエⅢのコスプレをやった時の写真(右端の賢者が私です.その隣から勇者,戦士,遊び人です 笑).
| 固定リンク
コメント