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2007年3月13日 (火)

古遠部温泉

 十和田湖を後にした我々は,秋田県の小坂町に抜けた.ここから国道282号線を北に向かい,青森との県境を越えると,目指す古遠部温泉は間もなくである.途中昔の工場か何かの廃墟の側を通った(この廃墟,私の学生時代から既に廃墟で,その雰囲気から仲間内ではショッカーのアジトと呼ばれていた).

Ajito 何かの廃墟です.ショッカーの怪人や戦闘員が出てきそうな感じです.

 古遠部温泉は国道282号線から林道を1kmほど入った場所にある一軒宿である.とはいっても温泉雑誌などに取り上げられるような,洒落た温泉宿ではなく,田舎の民家を改造したような質素な造りである.玄関口から見ると,こじんまりとした感じに見えるが,中に入ると意外に広く,大広間やら客室となる和室(大抵は6畳程度の部屋)が10室位あるのだった.

Rindo_1  こんな感じの林道を入って行くと…

 私が古遠部温泉を知ったのは今から15年位前の学生時代のことで,温泉の素晴らしさによく仲間を引き連れて入りに来たものであった.

Genkan_1Mukashi2

古遠部温泉の玄関口です.左は現在の様子.右は今から15年位前に仲間とともに行った時の写真です(外壁の様子が変わっています.ちなみに左端が私).

 浴室はといえば,浴槽があるだけの至ってシンプルな造りで,シャワーや蛇口(カラン)などの設備は一切ない.ただ源泉湧出量は極めて豊富で(毎分500リットルらしい),浴槽から溢れた湯が無尽蔵に外に垂れ流されている.泉質は鉄,銅,アルミニウム,マンガンなどの金属イオンを豊富に含んでいるかなり濃厚な湯である(源泉口に行って,その蒸気を吸い込むとめまいがするほど強い).

Gensen 浴室にある源泉口です.豊富な湯がジャブジャブと溢れています.近づいて蒸気を吸い込むとめまいがします.

 古遠部温泉の体験者の話に必ず出てくる単語に「トド」がある.これは浴室の床に寝っ転がって,あふれ出る温泉に身を浸した状態のことである.トドのように温泉に身をゆだねながら寝ていると,あまりの気分のよさに日ごろの疲労などどこかに消し飛んでいくのだった.

Yokushitsu_2 浴室の様子です.浴槽から温泉がもったいない位にあふれ出しています(浴槽わきに寝そべると,大量の温泉に身を浸すことができ,至福のひと時が過ごせます.

 温泉で疲れを癒した後は夕食の時間となる(この宿の夕食は,何と午後5時からと異様に早い.夜はさっさと寝なさいということらしい).夕食は岩魚の塩焼き,なんかの刺身(川魚なのか不明,昆布〆だった),山菜の天ぷらきりたんぽ鍋(秋田県境に近いため)など充実した山の幸が楽しめるのだった(山の幸主体のため,食物繊維が大変豊富で便通には良さそうである).

Yushoku 古遠部温泉の夕食です.岩魚や山菜など山の幸がいっぱいです.ちなみにご飯はセルフサービスです.

 夕食の後はしばらくゴロゴロして,何回も温泉に浸ったのでありました(古遠部温泉も最近は結構知られるようになってきたのか,外来入浴受付時間帯(午前9時~午後8時)は結構入浴者が多くて,なかなかトドになれないのである).ちなみに温泉に鉄イオン(Fe+かFe2+か,おそらく両方だろう)が含まれているため,白いタオルを持っていくとたちまち赤茶けます.

Panf 古遠部温泉のチラシです.

 古遠部温泉は一泊二食付6900円と非常にリーズナブルです.また自炊設備もあるため,素泊まりも可能です(食事がいいので,個人的には食事付をお勧め).山深い場所なので,当然携帯は圏外で,テレビもほとんど映りません(一応客室にテレビが付いているが,「電波状態が悪く,これ以上画質は良くなりません」と断り書きがあった).もっとも,私にとってはこういう純粋に温泉が楽しめる場所では,テレビなんて野暮なものは必要ないのでした.

 注1) 夕食が早いため夜中にお腹が空く可能性がありますが,フロントでカップ麺を売っているのであらかじめ買っておけば食べられます(自炊用の台所にやかんがあるので湯は沸かせます).その他ここのフロントではアイスクリームや酒のつまみ,一升瓶に入った青森リンゴジュースなどを売っています.

Robie_1 Iriguchi 左 古遠部温泉のフロントです.備え付けの鈴を鳴らすと係員が出てきます.右 国道282号線にある古遠部温泉の入り口です.

Onsenmap 古遠部温泉付近の地図です.

 車の場合,碇ヶ関インターで降りて国道7号線を南下し,国道282号線に入って4km位行って左折して林道に入って1km位です(林道入り口には古遠部温泉の看板があります).電車利用の場合,宿泊客なら最寄の津軽湯ノ沢駅まで送迎してくれるらしいです(要予約).ちなみにこの宿は楽天トラベルじゃらんでは予約できないので,直接電話してください.

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