バカボンのパパなのだ
今日3月28日は私の誕生日である.子供の頃と違って誕生日がめでたいのかどうか議論の余地があるが,ひとつの節目であることには変わりない.ついに天才バカボンのパパと同い年になってしまったのである(元祖天才バカボンエンディングテーマ参照).
天才バカボンは赤塚不二夫の代表作で,昭和40年代にはやったナンセンスギャグ漫画である.テレビでも昭和46年(天才バカボン),昭和50年(元祖天才バカボン)に放映されている.「天才バカボン」の方はまだ小さかったため本放送の記憶は少ないが,再放送でよく見ていた.「元祖天才バカボン」の方は,丁度ワルガキだった年齢であり,それこそ熱中して見ていたのを覚えている.タイトルは「天才バカボン」なのだが,実際の主役はバカボンのパパである.このようにタイトルの人物が主人公ではない作品として,とりいかずよしの「トイレット博士」も当時人気の作品であった(こちらは連載当初はトイレット博士が主人公だったが,どんどん影が薄くなってしまった.あ,そういえばこのブログも”ビザンチン皇帝の日常”といいながらビザンチンネタが少ない 笑).
天才バカボンには今ではとても放送や出版ができないようなセリフ・表現が多く,混沌としていた昭和40年代後半の世相を良く反映していると思う(公害問題やオイルショック,あさま山荘事件やロッキード事件など世紀末的雰囲気をかもし出していた時代であった).テレビ版「天才バカボン」では次回予告編の最後に「観ない奴は死刑なのだ」という有名なセリフが入っていた.これはさすがにPTAあたりから苦情が来たのか(笑),「元祖~」では「観ないと逮捕なのだ」に変わってしまった.原作本の表現はもっとすごくて,とてもブログでは公表できない(実家には昭和40年代のコミック本と,平成になってから出た復刻版のコミックがあるが,比べてみると,危険な表現はことごとく,無難な表現に書き換えられていた).
晴れてバカボンのパパと同い年になった私であるが,やっていることはバカボンのパパとあまり変わらないのではと感じている(笑).
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