坂本龍馬は新選組だった!
すごいタイトルの本を見つけた.「坂本龍馬は新撰組だった!」思わずタイトルに惹かれて買ってしまった(帯の文句も”尊皇攘夷は坂本龍馬の陰謀である!!」とある).
出版は”ぶんか社文庫”,ここのシリーズには他にも「家康の父親は武田信玄だった!」,「信長殺しの犯人は秀吉だった!」,「豊臣家を滅ぼしたのは北政所だった!」という東スポ的見出しの本がならんでいる(豊臣家を滅ぼしたのは北政所だった,というのは全くの虚構ではなく,関が原の戦いで加藤清正や福島正則といった秀吉子飼いの武将たちが家康に味方した一因が北政所であるのは事実である).
内容はネタバレになるので詳述しないが,全編”と”の香りがする本であった.
この本によると,幕末維新の流れは”北辰一刀流一派”のシナリオに沿って動いており,坂本龍馬は清河八郎と並ぶ,北辰一刀流の両巨魁であったとされている.新撰組もこの両者によってプロデュースされたもので,藤堂平助や山南敬助は北辰一刀流から送り込まれたスパイなのだそうだ.池田屋事件で近藤隊に藤堂が入っているのも,20名以上の志士がいる池田屋に少人数の近藤,沖田らを誘いこんで,隙あらば抹殺する計画だったのだそうだ(土方歳三が予想外の早さで池田屋に応援に来たため,計画は失敗したらしい).また,最終的に龍馬が暗殺されてしまったのは,伊東甲子太郎ら北辰一刀流が新撰組を離脱したため,新撰組内部にスパイがいなくなったことが原因らしい.
内容もすごいが,この”北辰一刀流一派”(彼らは文武を兼ね備えたエリート集団なのだそうだ)が歴史を動かすという構図は,世の中に氾濫している”世界の歴史を影から動かすフリーメイスン”という構図にそっくりだと思ってしまったのだった(笑).
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コメント
はじめまして。
とっても楽しいぶろぐですね~。
これからも楽しみにしていますのでがんばってください。
私も新選組セット(笑)はすべて揃えてあります。石田寺・光縁寺へはよくその姿でお参りに行きます☆
今度ご一緒にいかがですか…なんちゃって♪
投稿: 浅葱 | 2007年1月12日 (金) 22:41
浅葱さん,ご訪問ありがとうございます.確かに新選組セット(?)で外を歩くと気分が高揚しますよね.ただ私の地域ではあまりメジャーではないのか,よく赤穂浪士と間違われます(確かにモデルではあるけれど).私もゆかりの地を歩きたいです(笑).今度そちらにもお邪魔します.
投稿: コンスタンチヌス21世 | 2007年1月13日 (土) 02:19