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2007年1月 8日 (月)

モーツァルトイヤーが去って

 モーツァルトイヤーに沸いた2006年が終わり,2007年になって1週間がたった.振り返ってみても本当にモーツァルト三昧の一年であった.1週間たってみて去年と違うことは,朝早起きしても”毎日モーツァルト”がやっていないことである.当然あの山本耕史さんの声も聞けない.考えてみれば,昨年我が家で山本耕史の話題が出なかった日はなかったと思う(うちのKも毎日モーツァルトで山本氏のファンになった).モーツァルトイヤーの終幕で我が家と山本氏を結ぶ線がなくなってしまったのは寂しい限りである(…と思っている矢先に,BSで大河ドラマ「新選組!」の再放送をやることを知った.まだ縁は切れそうにない 笑).

Bach_2 バロックの巨匠J. S. バッハ 

 それにしても「毎日モーツァルト」なんて番組が存在しえたのも,モーツァルトだからである.「毎日~」は10分間番組とはいえ,1年で240回合計2400分(40時間)の大作である.大河ドラマ全編よりも長いくらいだ.これだけ長期にわたって番組が成り立つのも,”作品数が多くバラエティに富んでいる”,”人生に起伏がある”という点が備わっているからである.作品数だけならJ. S. バッハシューベルト(今年はシューベルト生誕210年である)もかなり多いが,バッハは人生にあまり起伏がないし,シューベルトは作品が歌曲に偏ってしまい,とても1年は持ちそうにない.

Schubert 歌曲の王シューベルト.貧しく代用教員をしながら,友人の援助で生活するなど石川啄木的な人です.

 その一方,劇的という点でいえばワーグナーが良さそうだ.ただ作品数が少なく(主要作品は最初の歌劇「リエンチ」から最後の「パルジファル」まで全部で11本しかない),1ヶ月1作品で引っ張らないと1年持たないことになる.またワーグナーの場合,その人生は放浪あり,裏切りありでとても青少年向けではない.ワーグナーはかなりわがままな性格で,同時代の他の作曲家をけなす一方(特にドニゼッティなどイタリア系の作曲家をけなしている),自分に対しては自信過剰なくらいの意識を持った人物であった.さらに彼は親友のハンス・フォン・ビューローの妻コジマ(リストの娘)を寝取っている(妻を寝取られたビューローはドイツを去った.後に彼は「ワーグナーは作曲家としては天才だが,人間としては最悪の男だ」と言ったという).更にワーグナーは自分に心酔するバイエルン国王ルートヴィヒ2世にタカって,自分の作品を上演するための専用劇場(バイロイト祝祭劇場)まで作らせ,バイエルン王国を破産に追い込んでいる(結局バイエルンの重臣に呆れられて,ルートヴィヒ2世は謎の死をとげ,王国はプロイセンの傘下に墜ちてしまった).

Wagner 親友の妻を寝取り国をひとつ潰したR. ワーグナー

 いずれにせよ「毎日ワーグナー」はドロドロしすぎて(その音楽も含め),朝の番組としてはふさわしくないと思われるのだった(夜11時の番組ならいいかも.番組のタイトルも「裏切り」,「略奪婚」,「国王の変死」,「バイエルン王国の破産」などさわやかさのカケラもないものになりそうだ).

 そんなわけであらためてモーツァルトの偉大さ(健全さ,さわやかさ)を感じる私であった(モーツァルトは他人に裏切られることはあっても,他人を裏切ることはなさそうだ).

 注: 私もワーグナーの音楽は官能的で,素晴らしい側面もあると思いますが…

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コメント

はじめまして。新選組!ファンの文といいます。実は昨年末からこのブログの事を知り、訪問させて頂いていました。例にもれず、山本土方の虜となり(実は10年来の会津贔屓でした。)、誘われるままモーツァルトの世界へ足を踏み入れました。DVDに納められた毎日モーツァルトは大事な宝となり、同じ山本ファンの方々も同様な事を口にしています。皇帝陛下のレオポルド・ブログも友ともども楽しませていただきました!
実は、ご存知かもしれませんが、「毎モ」の後番組があり、<ぴあのピア>という番組なのですが、2月14日にコメンテーターとして山本さんが登場します。おそらく、モーツァルトのピアノ曲についてだと思われます。BS2で18:45~18:55、BShiで7:35~7:45と21:50~22:00です。

BShiで新選組!も始まり、DVDーBOXも持っているというのにドキドキし、次の日が楽しみで仕方がない(笑)状態です。

長くなりましたが、又訪問させてくださいね。あと、大事な事が、ひとつ。以前の記事を読ませて頂き気づいたのですが、なんと皇帝陛下と同じ地域に住んでいるではないですか!仕事の関係で引越ししてきてはや7年。こんな素敵なお医者様が近くにいる事を知り、うれしかったです(同市ではないのですが)。これからも、素敵な記事で楽しませてください。

投稿: 文 | 2007年1月23日 (火) 15:28

 文さん,ご訪問ありがとうございます.いやー,お恥ずかしい限りです.我が家にとっても昨年はモーツァルトと山本さんの1年でした.ぴあのピアのコメンテーターの話は知りませんでした.2月14日放送というのがいいですね(バレンタインデーにというNHKの配慮なのでしょうか).
 同業者にもこのブログを見てくれている人がいて,よく「全然医者のブログっぽくない」と言われます.確かに都会を中心に,医師のブログもたくさんあって,それはそれで魅力的なのですが,地域で「医者のブログ」をやると,医師不足やらなにやら,テーマが暗くなってしまいそうで,そうなると自分のキャラにあわなくなってしまうと思い,こんなブログになってしまいました(笑).
 同じ地域にお住まいとうかがって驚きました.今年はあんまり寒くないのでいいですが,風邪などひかないようにお過ごし下さい(この冬は未だインフルエンザは流行していないようですが…).

投稿: コンスタンチヌス21世 | 2007年1月24日 (水) 01:33

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