特番!東ローマ帝国
今週BSiでビザンチン帝国の特番がある.題して「東ローマ帝国~繁栄と滅亡・皇帝たちの軌跡~」である.1回2時間全5回シリーズという,かなり気合の入った作品だ.
実はこれ,今回初めて放送されるわけではなく,過去に何度か放送はされていた作品である.普段ビザンチン皇帝を名乗っているものとしては絶対に見逃せない作品だったハズだが,困ったことに,他に用事があったり,放送されていることに気づかなかったり(泣)して見逃していたのである(NHKでやっていたビザンチンの特番の方は見ている).今回あらかじめ再放送があることを知って,我が家のDVDレコーダーに録画しておくことにした(放送時間が夕方6時から8時という家にいる可能性がほとんどない時間帯なため).
この5回シリーズは
1.第1話 もうひとつのローマはこうして作られた
(4~5世紀 古代ローマの混乱と分裂)
2.第2話 最強の皇帝が残した華麗なる芸術
(6世紀 ユスチニアヌスの時代)
3.第3話 帝国の黄金期に潜む陰謀と策略
(10~11世紀 マケドニア朝の黄金時代)
4.第4話 十字軍に救いを求めた大国の誤算
(12~13世紀 十字軍の時代)
5.第5話 滅びゆく「全世界の支配者」
(14~15世紀 帝国の黄昏)
という構成である.妥当な分け方といえよう(欲を言えば,7~8世紀の帝国の暗黒時代についても特集して欲しかったが‥).ビザンチン帝国1000年の歴史については,ホームページ本編の私の拙文(ビザンチン帝国とは?)を参照していただきたいが,波乱万丈の激動の1000年である(残念ながらわが国の世界史の授業ではビザンチン帝国史は系統的には扱われない).
ビザンチン帝国の最大版図を作り上げた皇帝ユスチニアヌス1世(483-565)
最近世間をにぎわせた,高校の未履修問題であるが,そもそも世界史というものは受験のために勉強するなどという,情けない理由ではなく,国際人として生きていく基礎教養として是非とも学んで欲しい科目である.歴史というのは「面白い!」と思えば,特に勉強する気がなくても,どんどん知識が勝手に頭の中に入ってくるものである.人それぞれ好みはあると思うが,世の高校生諸君には,何か自分の好きな時代(古代エジプトでも三国志でもフランス革命でも何でもいい)を見つけて,歴史に興味を持って欲しいものである.
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