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2006年12月 5日 (火)

旧友との再会

 この週末仙台に行ってきた.目的は仙台宗教音楽合唱団(以下 宗音)の演奏会を聴くためである.宗音は西洋の宗教音楽を主に取り上げて演奏会を行っている合唱団であり(宗教団体ではない),私が所属している盛岡バッハカンタータフェライン(以下 MBKV)と同じく,岩手大学の佐々木正利教授の指導を受けている合唱団である.このため交流も盛んで,お互いの演奏会を聴きあったりしている.ただ,MBKVがその名の通り,主にバッハを中心としたバロック時代(シュッツやヘンデルなど)の作品を扱っているのに対して,宗音はバロックから近代に至るまで幅広い時代作品をレパートリーにしている.昨年の演奏会では,近代フランスの作品(M. デュリュフレのレクイエムとオネゲルのクリスマス・カンタータ)を取り上げていた.

 そんな宗音の今年の演目はJ. S. バッハのクリスマスオラトリオである.いうまでもなく,クリスマスオラトリオはバッハの4大宗教曲のひとつに数えられ,演奏時間は3時間におよぶという大曲である(MBKV2000年秋に盛岡で全曲演奏を,200512月にドイツのグラーフィングで1部から3部までを演奏している).

 しかし,クリスマスオラトリオは実際にはひとつの曲というより,6つの教会カンタータの集合体ともいえる作品である.それはキリスト教の降誕節の6つの祝日に演奏される,6つの部分から成り立っているからである.日本ではクリスマスといえば,12月24日のクリスマス・イブばかりがクローズアップされるが,実際の降誕節は12月25日の「主の降誕」から1月6日の「主の公現」までの一連の時期をさす言葉である.クリスマスオラトリオの6つの部分は,それぞれ12月25日(降誕節第1祝日),12月26日(降誕節第2祝日),12月27日(降誕節第3祝日),1月1日(新年),新年後の日曜日(1月2日~1月5日の間の日曜日),1月6日(主の公現日)に演奏されるべく作曲されたのである(尤も,最近では祝日ごとに演奏されるのはヨーロッパでもあまりなさそうだが).

 さて,宗音の演奏会の前日(すなわち12月2日)に仙台入りした私は,東北大時代の友人で,現在茨城県で教員をしているY氏と約10年ぶりに落ち合って飲みに繰り出した.彼は学生時代からクラシック音楽(特にフルトベングラーに関して造詣が深かった)に詳しく,かなりの論客として知られていた人物である.私とはカール・リヒター追悼24時間鑑賞会(リヒターの命日である2月15日に24時間ぶっ通しで,リヒターのレコードを聴くという恐ろしい企画 詳細はホームページ本編の方にあります →カール・リヒター追悼鑑賞会)をやったりした仲である.久しぶりに音楽話等に盛り上がったことはいうまでもない.さらに途中から地元在住で,現在宗音に所属している友人が,明日の演奏会のゲネプロが終わって合流してさらに盛り上がった.

Teien 学生時代所属した東北大学混声合唱団の定期演奏会の集合写真(懐かしい…)

 

 宗音の演奏会のほうはといえば,期待通り素晴らしい出来であった(もちろん些細な事故はあったが).

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