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2006年10月29日 (日)

当直の夜

 今夜は当直である.私の勤務先は救命救急センター(ER)を併設した医療機関であり,地域の中核病院の役割をになっている.当地域の医療圏は約75000人とそれほど多いわけではないが,面積は広く,1077平方キロと東京23区の1.5倍の広さがある.

 そんなわけで,当院のERは,大都会のそれ(それこそ,救命救急24時みたいなテレビに出てくるER)とは趣を異にしている.人口が多くないため,別に救急車がひっきりなしに出入りしているわけでもなく,夜間やってくる患者さんのほとんどが命に別状がない軽症者である.しかし,1日に何台かは救急車や重症患者さんがやってくるため,そんな時は場の空気が一気に緊迫する.とはいっても,昨今の地方病院の例に漏れず医師不足は深刻で,テレビに出てくるERのように,救急車到着とともに医師が10人くらい飛び出してくるようなことはなく,基本的に対応する医師は当直医一人きりである(平日の夜は若い研修医も一緒に泊まっていることもあるが).従って救急車がやってくると,当直のナースや搬送に当たった救命救急士の手も借りながら,あくせくと処置をするのである.そうして,専門医の判断や応援が必要となった場合に,自宅待機の医師を呼び出すのである.

 こうして夕方5時15分から翌朝8時半まで,ERに張りこんで救急患者さんの診察に当たるわけだが,翌朝8時半になったからといって家に帰れるわけではない(当直のナースは朝になると帰れる).もっとも,規定では当直明けは,「業務に支障がなければ,半日で帰ってよい」ことにはなっているのだが,医師不足の現状では「業務に支障がないはずはない」ため,事実上空文化しているのである.

 そんなわけで,当直明けの勤務は厳しく(特に翌朝から外来だと本当に辛い),最近では自分の当直はなるべく週末になるようにしているのであった(翌朝しばらくは寝ていられるため.平日の当直に当たっているときは,20代の若い医師と代わってもらう.彼らは体力もあり,週末の当直だと遊ぶ時間がなくなるため,かえって平日の当直を好む人が多い).

 今ちょうど患者さんがいなくなったため,夜食がてらこのブログをアップしているのだった.さあ,あと8時間頑張ろう.

Er 診察が一段落し,ERのベッドに座って休む当直中の私(深夜のためネクタイ着用はしません).

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