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2006年10月16日 (月)

山本耕史と巡るモーツァルト

 おととい10月13日の夜にNHK BS-Hi Visionで”毎日モーツァルト”の案内人,山本耕史氏がモーツァルトの足跡を尋ねてザルツブルグやウィーン,プラハを旅するという企画を放送していた.この夏,私とKもウィーンとザルツブルグに旅行に行ってきたこともあり(このオーストリア旅行についてはHPの方にアップすべくただいま製作中です),是非見たいと思っていたが,この日は夕方から夜にかけて講演会がありリアルタイムでは見られなかったため,家でタイマー録画したものを先ほど鑑賞次第である(Kも所要で出かけていたため不在であった).

 この番組は山本氏がザルツブルグ,ウィーンなどモーツァルトゆかりの地を旅しながら,モーツァルトの生誕から死に至るまでの足跡をたどる形で進んでいく.当然番組のあちこちにはモーツァルトの名曲が流れるわけだ.

 冒頭,NHKのスタジオで山本氏の「役者という仕事柄,これまでいろんな人生とめぐり合ってきた.だが今年のモーツァルトとの出会いほど鮮烈なものはなかった…….」というセリフで番組が始まる.そしてモーツァルトの足跡を辿るべく,「鞄ひとつの気ままな旅」に出た山本氏であった(後からいろんな服装で登場するのだが,鞄ひとつに収まりきるのか?などという野暮なつっこみはやめておこう).

Mozart6_3 Mozart_2

写真左はザルツブルグ旧市街のメイン通りゲトライデ通り,写真右はモーツァルトの生家(嬉しそうに立っているのは私です).

 まず訪れたのは生地ザルツブルグ.旧市街のゲトライデ通りを歩く山本耕史,モーツァルト一色になった街に驚く.訪れたのは丁度ザルツブルグ音楽祭期間らしく,大勢の観光客でごった返していた.まずはモーツァルトのオペラを鑑賞すべく,祝祭劇場にやってきた(パリッと正装して登場.これも鞄に入れてきたのか?).観劇した作品は「フィガロの結婚」,ニコラウス・アーノンクール指揮で,アンナ・ネトレプコがスザンナを演じる,この夏一番の注目ステージだ(チケットはほとんど発売と同時に売り切れたらしい).ちょっとだけとはいえ,このステージが見れたのは私にとっては予想外の喜びであった.山本氏はオペラを生で見たのは初めてらしく感激した様子,はじめてのオペラ鑑賞がアーノンクールとネトレプコのフィガロなんてと,うらやむ私であった.

Mozart4

ザルツブルグの祝祭劇場です.私が行ったのは音楽祭1ヶ月前なので,まだ比較的閑散としていました,

 その後旧市街のモーツァルトの生家(Geburtshaus)を訪ね,当時モーツァルト一家が生活していた部屋を見学する.部屋の片隅には一台の古びたクラヴィーアがおいてあり,山本氏はガイドに促されるままにそのクラヴィーアを弾いていた.後でそのクラヴィーアが当時実際にモーツァルトが使っていたものだと聞かされて,「えっ,これモーツァルトが実際に触ったやつなんですか?」と無邪気に感動していた.Geburtshaus見学後,建物の5階に住んでいる人を訪ねてケーキとワインをご馳走になった山本耕史であった.

Mozart5_1 シェーンブルン宮殿です

 その後,ザルツブルグからウィーンに移動しシェーンブルン宮殿(ハプスブルグ家の夏の離宮)の鏡の間で,モーツァルトがマリア・テレジアの御前演奏をした跡をしのび,その模様が描かれた絵を感慨深く見る山本氏であった.その後は市内のモーツァルトの家を訪ねた.ここはフィガロの結婚を作曲した当時住んでいた家で,現在はモーツァルトハウス in ウィーンと呼ばれ多くの観光客でごった返している(この家は以前はフィガロハウスといって比較的地味な観光地であった).

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ウィーン国立歌劇場内の休憩中の様子です.私とKはここで「魔笛」を観劇しました.

 ウィーンの後は,チェコの首都プラハに行く.プラハはモーツァルトが生前最も成功した町である.ここにあるスタヴォフスケー劇場は18世紀当時の様子をそのまま残した劇場で,ここで1787年にモーツァルト自身の指揮で「歌劇ドン・ジョバンニ」の初演が行われている.山本耕史は劇場のガイド(実は昔,劇場の指揮者だった人である)の説明に熱心に耳を傾けていた.

 その後はウィーンに戻り,シュテファン寺院や,妻コンスタンツェが療養に滞在した温泉地バーデン(ウィーン郊外にある奥座敷といった趣,盛岡でいえばつなぎ温泉か?)などを訪ね,最後はモーツァルトが葬られた雨のマルクス墓地を訪ねて終わるのであった.

 この間いくつかの印象的なシーンがあり,ザルツブルグの大司教コロレドとの決別のシーン(役者としての山本耕史の面目躍如のシーン)が特に印象的であった.またバーデンの教会でアヴェ・ヴェルム・コルプスの演奏が行われた場面では,山本氏ではないが涙が出そうなくらい感動した(合唱をやる人間にとっては忘れられない曲である.個人的には未完に終わったレクイエムよりも,モーツァルトの宗教心が純粋な形で表現された名曲と思う).その他最後のほうで,モーツァルトが最晩年,ドイツ語の歌劇魔笛を作曲した小屋(魔笛小屋)が出てきたが,これはザルツブルグのモーツァルティウムの庭に移築されているとのことで,この夏我々もザルツブルグを訪ねた際に探したのだが見つけられなかったところであった.また以前のブログにもアップしたモーツァルトの父,レオポルド・モーツァルトの墓の石版の行方についても知りたい出来事ではあったのだが,番組中で明かされることはなかった.

 こうして2時間のスペシャル番組はあっという間に終わってしまったが,200年以上たっても,これほど人々を熱狂させ続けるモーツァルトの偉大な存在に,改めて感心する私であった.

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