妖怪検定
先日何気なくインターネット検索をしていたところ,妖怪検定という文字を発見した.なんだこれはと早速調べてみると,漫画家水木しげる氏のふるさと,鳥取県境港市で10月8日に第1回の妖怪検定が行われるらしい.「水木しげるロードの妖怪たちⅡ」という公式テキストもあり,正答率70%で合格とのことであった(晴れて合格すると境港 妖怪博士初級に認定されるらしい.来年以降もしかしたら中級や上級もできるのかもしれない).
(写真1) 妖怪検定のチラシ (写真2) 妖怪検定の公式テキストです
境港市には水木氏デザインの妖怪のブロンズ像が立ち並ぶ,水木しげるロードもあり一度行ってみたいと思っていたのだが,妖怪の検定まであるとは,こりゃ行くしかないと私のなかの血が騒ぐのであった.早速申し込んだところ,受験票が送られてきた.試験なんて5,6年ぶりのことであり,すっかり硬くなった頭でどれだけ対応できるか不安ではあるが,せっかく受けるなら合格したいのは人情,合間を見て勉強してみようと思った次第であった.ちなみに公式テキストは150ページの厚さで,約150体の妖怪が紹介されている.出題要綱によると,テキストから無作為に選んだ妖怪の名前,出身地や特徴などが出題されるらしい.要するにテキストを全て暗記すれば100点取れるわけであるが‥‥‥泣.
(写真3) そしてこれが受験票です.既に249人も申込者がいるみたいです.
ところで水木しげる氏はゲゲゲの鬼太郎などの妖怪漫画が有名であるが,私のような戦記マニアにとっては戦記作者としての側面も大きい.20年位前に買って読んだ「娘に語るお父さんの戦記」はニューギニア地区の厳しい戦争体験を水木氏一流のユーモアを交えて著している傑作戦記である(基本的には反戦物であるが,ことさらに戦争の悲惨さを強調するのではなく,現地人の生活を通して戦争をやっている人間の愚かさを浮かび上がらせている.この点は妖怪の視点を通して人間や文明社会の愚かさを表現しているゲゲゲの鬼太郎などとの類似性も見られる.
そういうわけで,私の10月第1週末の山陰行きが決まったわけである(切符の手配をしなくては).
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コメント
ま、まさか、この検定のために鳥取へ行かれるのですか!!学会だなどと思っていた私は甘かったです…。検定当日は私の誕生日。私は家で自分の歳をかみ締めながら、先生の検討をお祈りいたします。
投稿: anego | 2006年9月25日 (月) 03:08
実はそうなんです.医学博士は全国に山ほどいますが,妖怪博士なんて今のところ希少価値が高いですからね.お誕生日だったとは偶然ですね.旅先からお祝いを贈ります(何がいいんだろう?山陰だから出雲そばか?,そういえば境港には”ふりかけばばあ”というふりかけがあるそうな)
投稿: 管理人 | 2006年9月25日 (月) 12:51