北山崎と生うに丼
先日,9月3日(日)はあまり気合の入っていない(笑)学会があった.会場は今は宮古市となっている田老町(三陸大津波で有名)のグリーンピア田老というところである.ここは宿泊施設のほかにスポーツ施設など多目的な用途に使用可能な一大レジャーセンター(?)で,いかにもバブル期的な雰囲気がある施設である.元々国が年金をつぎ込んで造ったのだが,景気の悪化とともに経営も悪化,現在は宮古市が経営の主体となり,民間も巻き込みながら経営の健全化を目指しているようである.
私のところから田老まで約70km,都会的感覚では結構ありそうだが実際には国道45号線で一直線,途中信号もないためゆっくり走っても1時間半あれば着いてしまうのだった.今回は自分の発表はなく,職場の若い衆の発表の応援が目的である(別に会場で声援を送るわけではなく,フロアから難しい質問が出たときなどに助け舟を出す役である).幸いたいした質問もなく,発表は平和に終わった.
(写真1) 会場のグリーンピア田老.広大な敷地の中に様々な施設が点在しています.
午後からは偉い先生の講演があるのだが,私はそのまま帰ることにした.外は気持ちいいくらいの快晴である.こんないい天気にただ帰るのはもったいないので,寄り道をすることにした.北三陸は典型的なリアス式海岸で荒々しい海岸美が特徴であるが,なかでも田野畑村にある北山崎は有名な景勝地である.近くに住んでいるとかえって行く機会がないのが地元の景勝地だが,私が最後にここを訪れたのは10年以上前のような気がする.
周囲の食堂やお土産物屋,公衆トイレなどはすっかり小奇麗になっていたが(トイレは水洗化されていた!),北山崎の風景は全く変わっていなかった.
(写真2) 荒々しい北山崎の風景
風景を堪能した後,近くの食堂で昼食にする.夏の北三陸といえばやっぱり”うに”である.私はさっそく生ウニ丼を堪能したのだった(実際本当の生うには,臭みなどまったくなく,口の中でとろけるように甘いのである.こういうのを食べると,岩手に住んで良かったと思う).
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