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2006年8月 9日 (水)

真夏日

 いよいよ夏本番である.昨日8月8日は岩手県内各地でこの夏一番の暑さとなった(盛岡で35℃!).この日私は急な出張で沿岸中部の宮古市に出向くことになった.私の住んでいる地域から宮古市までは,三陸沿いに南下すると90km位の距離であるが,この日は一度盛岡に寄ってから行かなければならなかったため片道200km以上の行程となる.改めて岩手県の広さにめまいを覚えるのだった(なにせ四国四県分の広さがある.北東端の洋野町から南西端の須川温泉まで軽く250kmはあるだろう).

 盛岡に着くとうだるような暑さである.普段あまり暑くないところに住んでいる人間にはこの暑さは非常にコタエル.さっさとこんな処にはおさらばしようと,用を済ませるとすぐに宮古に旅立った.盛岡-宮古間は国道106号線で約100kmである(100kmもありながら盛岡市と宮古市の間に位置する自治体は川井村のみ!).ほとんど信号もない一本道であり,渋滞することも無く順調に走る.約2時間で宮古にたどり着いた.

 仕事の帰り,ついでにと寄ってみたのがここで紹介するJR山田線花原市(けばらいち)駅である.何の変哲もないただのローカル駅であるが私にとっては思い入れのある駅だ.小学生くらいのときに何気なく時刻表を見ていて見つけたのである.漢字で書くとどうってことないが,時刻表のように平仮名表記すると「なんとも変な名前だなぁ」と思った次第である.実際に行ってみると国道106号線のすぐ傍に短いホームと開放式の待合室のみの駅なのであった.JRになってからは各地のローカル駅の駅舎もシンプルになったが,国鉄時代はどんな小さな駅でもそれなりに重厚な造りであった.この花原市駅の偉大さはそんな国鉄時代から今のようなシンプル待合室のみの駅だったことである(幼い自分にとっては結構衝撃であった).

Kebara1_1  追伸) JR山田線は岩手でもレベルの高いローカル線で,いわゆる秘境駅もいくつか持っている路線である.これについてはまたいずれの機会に.

Kebara2 Kebara8現在の花原市駅.(上)ご覧の通りの開放式の駅舎.バスの待合室みたいです.(中)時刻表を見るとなんと!盛岡行きは1日3本しかありません(平行してバスが走っていてこちらの方が時間,値段とも勝っています).(下)駅のプレートは今風に変わっています.

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