冥王星が‥‥
昨日国際天文学連合の総会で冥王星を惑星から除外することが決議されたらしい.子供の頃から慣れ親しんできた「すいきんちかもくどってんかいめい(水金地火木土天海冥)」が通用しなくなったワケである.近年の天体観測技術の進歩から,このままでは新しい惑星が続々増えていく可能性があるからのようだ.今回の会議で惑星の定義が定められ,太陽の周囲を回っていることのほかに,自己の重力により球形となっていることや,ある程度の大きさが必要ということが決められたらしい.この定義に従えば,今後新たな惑星が発見される可能性は低いのであろう.たしかに冥王星は大きさが小さく(月の2/3位しかない),離心率が大きい(軌道が強い楕円である)など惑星と彗星の中間のような性質を持っている.学者の中には冥王星をはずしたことでかえってすっきりしたと言う人もいるようだ.
とはいえ,慣れ親しんだ冥王星が除外されたことは一抹の寂しさも感じる.SFでは冥王星は太陽系の玄関口といったイメージがあり,異星人の地球侵略のための前線基地がおかれることが多かった(宇宙戦艦ヤマトのガミラスや白色彗星帝国など),今後地球侵略を狙う宇宙人は海王星に基地を作るのだろうか(笑).
一方で天体観測技術の進歩は著しく,今でも多くの新星や小惑星が発見されている.ちなみに新しく発見された天体の命名法には決まりがあり,彗星の場合は発見者の名前が(鈴木さんが発見した場合は「鈴木彗星」など),新星の場合は所属する星座+符号で決められる.小惑星の場合は発見者が自由に名前をつけられるので,日本人が命名した小惑星には「仮面ライダー」や「新選組」,「早見優」などというのもある(自分が発見したら「コンスタンチヌス21世とでもつけようか(笑)).
いずれにせよ,今回の冥王星フィーバー(?)は,昔天体少年だった自分を思い出させてくれた.
(写真) ガミラスの侵略を阻止すべく冥王星に向かった古代進とアナライザー.そこで彼らが見たものは….こんなこともあったりして(作画はうちのKです)
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