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2006年7月22日 (土)

ね,ねむい

 昨晩は当直だった.わが岩手県の地方の医師不足は深刻であり,県北の某病院ではなんと常勤医師が3人しかいないのだった.しかし常勤医が何人だろうと医師法で当直医(夜間など時間外に診療に当たる医師)を置くことが義務付けられている.仮に常勤医3人で当直をこなすとなんと3日に1回当直に当たる計算になる.当直医の業務は基本的に病院内の医者の詰め所(一般に医局と呼ばれる)に待機していて外来の急患や入院患者さんの急変などに対応することである.従ってルーチンワークがあるわけではないため,運がいいと1回も呼ばれずに一晩過ごすこともあるが,運が悪いと一睡もできないこともある.しかも医師の当直は看護師の夜勤と違って終わったからといって家に帰ってもいいわけではない.夜明けから当たり前のように普通の勤務をこなすのである.

 そんなわけだから常勤医3人で当直をまわすというのは過労死して下さいと言っているのに等しく,そのため近隣の病院から当直の応援に行っている次第である.昨夜が私の番であった.

 夕方車で病院に出向き事務室に挨拶する.ついで医局にいくと残り番の医師が待機していた.そこで簡単な申し送りをして勤務を引き継ぐわけである.幸い重症な患者さんはなく比較的平和なようだった.特に仕事があるわけではないが,持ち場を離れることもできない微妙な立場である.そこで私はこのブログを立ち上げたりして過ごした.一応呼ばれてもいいように午前1時ごろまで待機して何もなさそうだったためシャワーを浴びて寝ることにした.

 寝てしばらくたった午前3時ごろトイレに行きたくなった.トイレは医局を出たところにある。私は寝ぼけた目をこすりつつ、医局のドアを開けて外に出た.後ろでドアがガチャンと閉まる音がする.トイレで用を足して戻り医局に入ろうとすると,‥‥‥ドアが開かない! おかしいと思って見ると,ドアにはナンバーキー式のロックが.「し,しまった」と思っても後の祭り,私は閉め出されてしまったのである.手伝いに来た病院の暗証番号など知るはずもなく適当に番号を入力しても開くわけはない,なにせ4桁の暗証キーで当たる確率は10000分の1である.守衛さんに聞けばわかるかとも思ったが,夜中の3時であり起こすのも申し訳ない感じである.仕方がないので受付ロビーに行って待合室の長椅子で夜を明かすことにした.こんなときに急患でも来れば守衛さんを起こすこともできるのだが,こんな日に限って誰も来ない.結局朝までそのまま不自然な格好で寝ていた.いつの間にか夜が明けて守衛さんに起こされる.「あれ,先生こんなとこでどうしたんですか」,私が「実は赫々云々で」と言うと,「なんだ,起こしてくれれば良かったのに」と言って医局のドアを開けてくれた.私はやっと布団に寝ることができたのだった(最も8時半には急患で起こされて大して寝る時間もなかったが).

Tenkey  結局ほとんど呼ばれなかった当直にもかかわらず,あまり寝られなかった次第であった.9時半に日直の交代医師がやってきて申し送りをしたが,昨夜の間抜けな出来事は口には出せなかった.

(写真)これが問題のキーと同じものです.

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