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2006年7月31日 (月)

夏休みの”毎日モーツァルト”

 今年はモーツァルト生誕250年ということで,1月からNHK BS2およびハイビジョンで”毎日モーツァルト”という10分間番組をやっている.モーツァルトに関するエピソードを交えながら1日1曲ずつ紹介していくスタイルである.案内人に,俳優の山本耕史氏を起用していることもあり人気もあるようだ.当初は速いペースでモーツァルトの人生が進んで行き、このペースで1年持つんだろうかと不安になったが,ウィーンに引っ越したあたりからペースダウンしており,また所々重要な曲では1回限りとせず,数回から1週間くらい引っ張っているため何とか1年持ちそうな感じである.

 さて,その毎日モーツァルトであるが今月は夏休み企画らしく特別バージョンでの放送となっている.以前にもゴールデンウィークの頃に”今からでも間に合う毎日モーツァルト”という企画をやっていたが,さすがに1年の半分以上過ぎた段階で”今からでも間に合う”とは言えないためか,とりあえず今週(7月31日~8月4日)はモーツァルトと街というテーマでザルツブルグやミュンヘンなどが取り上げられるようだ(来週はモーツァルトと女性,再来週はリクエスト企画らしい).ちなみに7月31日の放送では山本氏が珍しく画面に登場していたが,やはりこれは「山本さんをテレビに映してください」という視聴者の声が大きかったためであろうか.

 それにしてもこれまでにも有名音楽家の記念イヤーというのは数多くあったはずだが,これほど世間で盛り上がったのはモーツァルトが初めてではないかと思う(本当は今年はショスタコービッチの生誕100年(こっちの方がキリがいい)なのだが,こっちの方は全然盛り上がっていない.年始めには仙台の新星堂にもショスタコービッチの生誕100年コーナーがあったのだがいつの間にか撤去されていた).これまでも1985年のバッハ,ヘンデルの生誕300年があったが一部のマニア以外では盛り上がらなかった.今後は2013年にヴェルディとワーグナーの生誕200年が控えており,特にバイロイトあたりではすごいことになりそうだが,世間での盛り上がりという点ではあまり期待できないかもしれない.

 そんなこんなで今年もあと5ヶ月,モーツァルトが続くのである(アーノンクールも来日するし).

Mozart (写真)ウィーンのブルク公園にあるモーツァルトの像

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2006年7月30日 (日)

ジェネリック医薬品

 最近ジェネリック医薬品(後発医薬品)という言葉を耳にする機会が多い.これは特許が切れた薬を他の製薬会社が製造・販売しているもので,値段が安いのが特徴である(開発費がかかっていないのだから当然といえば当然である).薬剤成分は一応先発品(オリジナルの薬)と同じということになっている(ただ臨床治験をやっているわけではないので先発品と同等の効果があるかは不明).このジェネリック医薬品,業界では”ゾロ”と呼ばれていた.なぜこんな言い方をするのかは不明だが,もしかすると先発品の特許が切れた後でいろんな会社がらゾロゾロと発売されるからかもしれない(実際ひとつの先発品に対してゾロは何十種類もある).

 本来は医薬品に使われるこの”ゾロ”であるが,我が家では世間一般のパクリ商品のこともゾロと呼んでいる.曰く,「バスクリンのゾロ,チキンラーメンのゾロ」など.そんなゾロ品の中で面白いと思ったのがここで紹介するミンナミンCである.一目見てわかるようにオロナミンCのゾロである.飲んでみるとオロナミンCより若干すっぱいような気がするが,これがなかなかイケルのである.少なくとも大手清涼飲料水メーカーから出ているオロナミンC類似品よりは旨いのではないかと思う.

P1010008  さてゾロ品の宿命として製造元は聞いたこともない会社が多いのだが,このミンナミンCは「タムラ活性」というよくわからない会社(オロナミンCの方は有名な大塚製薬).どんな会社だろうとインターネットで検索すると,昭和58年設立で資本金は5千万円,医薬部外品や健康食品を研究開発,製造販売しているらしい.製品情報も載っているがなぜかミンナミンCは無かった.

 ちなみにこのミンナミンC,そのお値段はというとなんと10本入りで495円ととってもお得なのであった(うちの近くのドラッグストアで購入した).

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2006年7月27日 (木)

モーツァルトの祟り

 最近,プロ野球セリーグの読売ジャイアンツの調子が悪い.4月は結構良かったが5月以降,特に交流戦開始後は連敗,連敗,また連敗で,その負けっぷりは悲劇を通り越して喜劇的ですらある.世の中の人はその原因を,やれ怪我人が多いとか,FAに頼る補強の仕方が悪いとかいろいろ言っているが,私とKはこれはモーツァルトの祟りだと信じている.今年2006年はモーツァルト生誕250年の記念の年である.そのためNHK BS2およびBS Hivisionで「毎日モーツァルト」という10分間番組を月~金曜日まで毎日放送している(大体朝と夜の2回BS2,BSHiで合計4回同じものが放送されており,ウチのKは毎日その全てを見ているらしい).

 話は5月4日にさかのぼる.この日甲子園で阪神-巨人戦が行われその模様がNHK BS Hivisionで放映されていた(らしい).試合は白熱した展開となり延長戦に突入,民放地上波と違ってNHK BSは試合終了まで中継するため,以後の番組が延期または中止になっていった(らしい).何も知らないKはいつものように,その日最後の「毎日モーツァルト」を見るために21時45分ごろテレビを付け,BS Hivisionにチャンネルを合わせた.すると突然原監督のアップが,なんだこれはと思う間もなく画面に「本日の毎日モーツァルトはお休みします」というテロップが,Kは烈火のごとく怒る.「野球の試合ごときで”モーツァルト”を流すとはけしからん」というわけである.結局試合は延長の末阪神がサヨナラ勝ちを収めたのだが,収まらないのはKで,「こんなことをやっているとモーツァルトの祟りがあるよ」と怒っていたのだった.その後,連休明けの交流戦からジャイアンツの喜劇的な凋落(なにしろ30試合で4勝26敗という,去年の楽天イーグルスをはるかに上回る負けっぷりであった)が始まったのだから,本当にモーツァルトの祟りかもしれないと思った次第である.

 そして今日また「毎日モーツァルト」が野球で流れた.BS Hivisionの巨人-広島戦(東京ドーム)が延長にもつれ込んだのである.結局試合は巨人が勝ったらしいが今回モーツァルトの祟りはどちらに向かうのだろうか,読売か広島か,興味が尽きない私であった.

 注) 毎日モーツァルトが流れたのはこの野球2試合の他,テニスのウィンブルドンで1回,北朝鮮のミサイル発射で1回の計4回である.特に北朝鮮のミサイル発射の時,Kはモーツァルトの祟りで北朝鮮に台風が直撃すると予言していた.

Geburghaus (写真)ザルツブルグのモーツァルトの生家(今度はどこに祟るのだろうか)

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2006年7月26日 (水)

健康講演会

 今日は地元の住民を集めて健康講演会があり,その講師として出向いてきた.

 この企画はうちの病院が中心になって年に1~2回開催しているもので,今回で13回目を数えるのだという.講演の内容は住民のアンケートなどを基にしており,今回は子供の発熱と脳卒中がテーマと決まり,地元の小児科の開業医の先生と私が講師に指定された次第であった.研修医やコ・メディカルを対象とした講演なら何回かやったことがあり資料(最近はほとんどPower Pointを使っている)も完成しているのだが,一般住民が相手となれば内容を変える必要がある.まず専門用語は一般的な用語に置き換え(例: 血管閉塞 → 血管が詰まる,脳組織が壊死に陥る → 脳みそが腐るなど),またあまり堅苦しい話ばかりだと飽きられるので適当に肩のこらない話も混ぜたりする.何とかなるだろうと直前まで準備を怠っていたため大慌てで資料を作る羽目になり,結局決定版が完成したのはなんと本番の1時間前であった.

 開始30分前に会場入りする.既に事務方が来ていて準備に余念がない.PCとプロジェクターを接続し,きちんと写ることを確認した.この頃になるとお客さんが三々五々やって来る.午後2時に講演会が始まった.最初に小児科の先生の話があり,ついで私の講演となった.東北地方は昔から塩分の多い食生活だったためか高血圧から脳卒中になる人が多く,関心も深い.みな熱心に聴いてくれていたようだった(飽きられないように5月のひの新選組まつりの写真も混ぜておいた).

Shutsujin2 (写真)5月のひのパレのひとコマ(講演会で示した写真)

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2006年7月25日 (火)

こんな田舎で事件が!

 最近報道されているように私の住んでいる地域で信じられない事件が発生した.会社員の母娘が行方不明になり,目撃情報等から男が逮捕され,供述によって二人の遺体が発見されたというもの.都会ならともかく,この辺はとてもこんな事件が起こりそうもない地域である(熊に襲われたという事件なら時々あるが).

 動機やいきさつなど依然謎が多い状態であり,早期の真相解明が待たれる.

Kujikeisatsu (写真)ここがマスコミにも登場した警察署です.

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2006年7月23日 (日)

沢内銀河高原

 7月20日は父の命日である.そのため我が家ではこのころに一家勢ぞろいする(とはいっても東京にいる妹がやってくるだけであるが).そのため例年7月のこの時期になると母親と妹の接待をするのが私の役目となる.接待と言っても何か旨いものを食いに行くか,温泉に泊まりに行くかといったところであるが,今年は温泉に行くことになった.日程は7月22日から1泊,行く場所については私に一任された.せっかく行くのだから,まだ行ったことのない場所にしようと考えた.その一方,あまり遠隔地では本来の趣旨から外れるため,実家周辺のまだ行ったことがない場所に限定した.検討の結果決定したのがこの

  沢内銀河高原 ホテル森の風アネックス である.

Dscf0025_3

  ここは地ビールの老舗「銀河高原ビール」の工場に隣接した洋風温泉ホテルである.アネックスとあるのは,同じ県内の車で20分のところにある,「ホテル森の風」という巨大な温泉ホテルの別館だからである.本館と違ってこちらは全28室のこじんまりとしたホテルである.おまけに周囲には本当に何もない静かな環境である(携帯の電波も届かず,妹のFomaも圏外であった).

 風呂に入って銀河高原ビールを飲みながらステーキを頬張る.「盆と正月が一緒に来たようだ」との母親の弁であった.

Dscf0008

(写真)これが夕食に出てきた前沢牛のステーキ

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2006年7月22日 (土)

ね,ねむい

 昨晩は当直だった.わが岩手県の地方の医師不足は深刻であり,県北の某病院ではなんと常勤医師が3人しかいないのだった.しかし常勤医が何人だろうと医師法で当直医(夜間など時間外に診療に当たる医師)を置くことが義務付けられている.仮に常勤医3人で当直をこなすとなんと3日に1回当直に当たる計算になる.当直医の業務は基本的に病院内の医者の詰め所(一般に医局と呼ばれる)に待機していて外来の急患や入院患者さんの急変などに対応することである.従ってルーチンワークがあるわけではないため,運がいいと1回も呼ばれずに一晩過ごすこともあるが,運が悪いと一睡もできないこともある.しかも医師の当直は看護師の夜勤と違って終わったからといって家に帰ってもいいわけではない.夜明けから当たり前のように普通の勤務をこなすのである.

 そんなわけだから常勤医3人で当直をまわすというのは過労死して下さいと言っているのに等しく,そのため近隣の病院から当直の応援に行っている次第である.昨夜が私の番であった.

 夕方車で病院に出向き事務室に挨拶する.ついで医局にいくと残り番の医師が待機していた.そこで簡単な申し送りをして勤務を引き継ぐわけである.幸い重症な患者さんはなく比較的平和なようだった.特に仕事があるわけではないが,持ち場を離れることもできない微妙な立場である.そこで私はこのブログを立ち上げたりして過ごした.一応呼ばれてもいいように午前1時ごろまで待機して何もなさそうだったためシャワーを浴びて寝ることにした.

 寝てしばらくたった午前3時ごろトイレに行きたくなった.トイレは医局を出たところにある。私は寝ぼけた目をこすりつつ、医局のドアを開けて外に出た.後ろでドアがガチャンと閉まる音がする.トイレで用を足して戻り医局に入ろうとすると,‥‥‥ドアが開かない! おかしいと思って見ると,ドアにはナンバーキー式のロックが.「し,しまった」と思っても後の祭り,私は閉め出されてしまったのである.手伝いに来た病院の暗証番号など知るはずもなく適当に番号を入力しても開くわけはない,なにせ4桁の暗証キーで当たる確率は10000分の1である.守衛さんに聞けばわかるかとも思ったが,夜中の3時であり起こすのも申し訳ない感じである.仕方がないので受付ロビーに行って待合室の長椅子で夜を明かすことにした.こんなときに急患でも来れば守衛さんを起こすこともできるのだが,こんな日に限って誰も来ない.結局朝までそのまま不自然な格好で寝ていた.いつの間にか夜が明けて守衛さんに起こされる.「あれ,先生こんなとこでどうしたんですか」,私が「実は赫々云々で」と言うと,「なんだ,起こしてくれれば良かったのに」と言って医局のドアを開けてくれた.私はやっと布団に寝ることができたのだった(最も8時半には急患で起こされて大して寝る時間もなかったが).

Tenkey  結局ほとんど呼ばれなかった当直にもかかわらず,あまり寝られなかった次第であった.9時半に日直の交代医師がやってきて申し送りをしたが,昨夜の間抜けな出来事は口には出せなかった.

(写真)これが問題のキーと同じものです.

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2006年7月21日 (金)

つれづれなるままに

 最近自分のホームページを作りながら,余りに非日常的な内容が多いことに気づいた.そういう人間だと考えればその通りなのだが,いくら私でも毎日旅行をしたり,変なものを探し回ったり,コスプレをやったりしているわけではない.非日常的な行動を起こすためにはその反対の日常的な生活を送らなければならない(旅行ひとつにしても資金が必要であり,いくら皇帝を自称していても21世紀の時代誰も私に年貢を払ってはくれない).そんなわけで私の生活も1年365日のうち300日位は日常の生活なのであった.

 しかし,今の私のホームページを見てくださった方の中には「いったいこの人は何をやって暮らしているのだろうか,親の遺産を食い潰しながらでも生きているのだろうか」などと思われる方もいるのではないかと不安になったのである.

 そこでホームページに非日常の世界のコーナーがあるのだから,その反対の日常の世界があってもいいじゃないかと思った次第である.日常生活を綴るわけであるから日記形式が望ましく,そうなると今流行のブログという奴がぴったりである.そういうわけで本日から私もブログを始めることにした(ホームページの更新の方はどうなったんだ」というお叱りの声が聞こえてきそうですが,元々飽きっぽい私ですのでQue sera sera(なるようになる)で行きたいと思います.

Byzantine2neo  (写真)これがビザンチン帝国の紋章”双頭の鷲”

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